KDDIは4月16日、生成AIを活用したデータ分析と可視化を、閉域網を通じたセキュアな通信環境で実現する「KDDI IoTクラウド Standard AI Assistコース」を提供開始することを発表した。
このコースは、MODEが提供する、データの収集・蓄積・活用を行うIoTプラットフォーム「BizStack」と、KDDIの通信回線(インターネット / 閉域網)および構築支援を組み合わせた設計。
閉域網での接続が可能となるため、ユーザーはセキュリティリスクや情報漏えいを懸念することなく、BizStack上で工場や建設現場、物流拠点など、多様な設備や拠点に分散して存在する現場データを、画像や動画など形式の異なるデータも含めて一元的に管理用できるようになる。
日常的に利用しているチャットツール上からAIアシスタント「BizStack Assistant」に自然言語で問いかけるだけで、必要なデータの検索、集計、グラフ作成が可能。これにより、PCや管理用システムを利用できない現場や、業務に不慣れな担当者でも、スマートフォン1つで設備の稼働状況や作業状況を把握でき、現場業務における迅速な判断を支援する。
サービス提供の背景
IoTの普及により、工場や建設現場、物流拠点などの現場や設備、業務システムから多様な大量のデータが生成される一方で、データが分散して管理され、「どこに、どの情報があるのか分からない」「状況把握に時間がかかる」「設備状況の集計や記録作業が担当者に依存し、負担が大きい」といった課題を抱える企業が増えている。
生成AIへの関心が高まり、現場データを活用した分析や可視化を進めたいというニーズがある一方で、専門的なツール操作や環境整備、機密情報を含むデータの取り扱いに対する不安から、業務での活用が進みにくい例もある。
こうした課題に対しKDDIは、多様な設備や拠点に分断された現場データを統合的に管理し、閉域網を通じて生成AIを業務で安心して活用できる環境を提供するため、IoTプラットフォームと閉域網を組み合わせたコースの提供を開始する。
多様な設備・拠点に分散した現場データを一元的に管理
BizStackは、現場や設備から取得した形式の異なる多様なデータを、既存の設備やシステムと連携させて一元的に管理できるIoTプラットフォーム。拠点や設備ごとの状況を横断的に把握し、生成AIによる分析や可視化を行いやすいデータ基盤を構築できる。現場ごとの運用に応じたデータ構造やアクセス権限の設定にも柔軟に対応可能。
自然言語での対話により、日常業務の判断と共有を支援
AIアシスタント「BizStack Assistant」はBizStackに蓄積されたデータを対象に、生成AIを活用して検索や分析、可視化を行う。Microsoft TeamsやSlackなど日常的に利用している業務アプリと連携し、「この設備の稼働状況を確認したい」のように自然言語で問いかけるだけで、関連するデータや過去の記録を把握できる。
これにより、専門的な分析ツールを使わずに現場担当者が状況を確認し、日常的な判断や報告に活用できるようになる。また、担当者ごとの経験や知識に依存しやすい業務においても、蓄積されたデータや関連情報を横断的に参照できるため、業務の属人化の軽減や円滑な情報共有を支援する。
チャット上から映像で現場の状況を確認可能
建設現場などにおいて、自然な言葉で問いかけるだけで必要なデータにすぐにアクセスできるほか、チャット上から現場の映像を呼び出して確認できるため、現地へ行くことなく作業状況や周辺環境を把握可能。
そのため、現場でトラブルや異常が発生した際にも、遠隔から映像で状況を確認でき、現場確認にかかる負担を軽減する。
セキュアに利用可能
KDDIのIoT通信サービスに加えて、プライベート接続で蓄積したデータをよりセキュアな通信環境で利用でき、機密性の高い現場データについても情報漏えいなどセキュリティリスクを抑え、現場データを安全に活用できるという。
