Chromebookの購入を検討している方へ
本稿執筆時点において、日本では主にAcer、ASUS、富士通、HP、LenovoのChromebookが販売されている。メーカーのWebサイトから直販で購入できるものもあれば、量販店や量販店のオンラインサイト、または楽天やアマゾンで購入できるものもある。
すべてのモデルを調べていくと膨大な量になりそうに感じるが、現時点で購入できるモデルのうち、最近販売が開始されたものに絞りこむとそれほど候補は多くない。とはいえ、それでも15~20の候補が出てくるので、選ぶのは一苦労だ。
今回は、これからChromebookの購入を検討している方に、その際の指針とその指針に従って選ぶ場合の候補を3つ紹介する。購入検討する際の材料にしてもらえれば幸いだ。
大前提その1:スペックを期待してはいけない
ChromebookはWindowsパソコンやMacと比べるとかなり廉価だ。これはコンピュータリソースが同じで、価格が安いのではなく、そもそもスペックが低いことを意味している。プロセッサのパワーはそこそこ、ディスプレイはほとんど1920x1080前後で、ストレージ容量もそれほどなく、重要もバッテリーの駆動時間もそれなりだ。
Chromebookを選ぶときにスペックを中心に選ぶのはオススメできない。それぞれスペックが異なるのでそこから絞り込むことはできるのだが、絶対的上限がそれほど高くないのでどっこいどっこいの違いにしかならない。
高い性能のパソコンが必要なら、迷うことなくハイスペックなWindowsパソコンやMacを検討したほうがよい。当然価格は高価になるが、それに見合うスペックのモデルがラインアップされている。
また、基本的にオーダーメイドはできない。注文時にストレージ容量を増やす、キーボードのレイアウトを変更するといった選択肢は用意されていない。提供されているモデルを購入するだけだ。
大前提その2:新しいモデルを優先的にチェックする
パワフルなパソコンは長年にわたって利用できる。購入当時は30万円、40万円したとしても、それが優れたデバイスであればパーツ交換などを行って10年使うというのもよくある話だ。Macの高級モデルはこんな感じで長期にわたって使われることも多い。
しかし、Chromebookはそもそもそうした使い方を想定しているデバイスではない。古くなったモデルはパーツを交換するのではなく買い替えるというのが一般的だ。購入する段階ですでに古くなっているモデルは、それだけ買い替えまでの期間が短い可能性がある。購入するときはなるべく新しいモデルから選ぶというのが、現在のChromebookのリーズナブルな選び方だ。
大前提その3:あまり高価なモデルは考えない
Chromebookの中には、Windowsパソコンとほぼ同じスペックで販売されているものもある。価格帯も似ている。その場合は、Windowsパソコンを買ったほうがよいと思う。
本稿執筆時点で、Windows 11がある程度快適に動作するChromebookはかなり高価なモデルに分類される。この価格帯のパソコンを買うのであれば、Windowsパソコンを買ったほうが便利だ。なにせ日本で最も使われているパソコンであり、何をするにしてもつぶしがきく。
Chromebookの利点はそのリーズナブルな価格であり、安く買って使えるというのがポイントだ。Chromebookを選ぶのであれば、その点からある程度廉価なモデルの中から選んでいきたい。