この半導体ニュースのまとめ

・村田製作所がタイでEMI除去フィルタを製造する新生産棟建設を決定
・建物と生産設備を含む総投資額は約62億円
・2026年9月に着工し、2027年11月の竣工を予定

村田製作所は9月1日、タイの生産子会社Murata Electronics(Thailand)の敷地内に、EMI除去フィルタを製造する新たな生産棟を建設すると発表した。

  • EMI除去フィルタ製造新棟のイメージ

    Murata Electronics(Thailand)のEMI除去フィルタ製造新棟のイメージ (出所:村田製作所)

建物と生産設備を含む総投資額は約62億円。2026年9月に着工し、2027年11月の竣工を予定している。

電子機器の高機能化でEMI対策の需要が拡大

EMI除去フィルタは、電子機器の内部で発生したり、外部へ伝わったりする電磁ノイズを低減する電子部品で、スマートフォンやPC、産業機器など幅広い電子機器に用いられている。

電子機器の高機能化や複雑化に伴い、内部で扱う信号の高速化や回路の高密度化が進むと、電子回路間の電磁干渉が機器の誤動作や通信品質の低下を招く可能性が高まる。そのため、不要な電磁ノイズを抑えるEMI除去フィルタの重要性も増している。

村田製作所は、新生産棟の建設によってタイにおけるEMI除去フィルタの生産能力を拡充することで、需要増加への対応を進め、製品の安定供給につなげる考えだ。

延床面積は約1万800m2

新生産棟は鉄骨造4階建てで、建築面積は2834m2、延床面積は1万797m2。Murata Electronics(Thailand)は1988年9月に設立され、タイ北部のランプーン県に生産拠点を構える。コンデンサやEMI除去フィルタなどを製造しており、2026年7月時点で約7000人の従業員を擁しているという。

なお、村田製作所は今回の投資でEMI除去フィルタの供給能力を高めることとなるが、今後も製品の安定供給を維持するべく、需要動向に対応した生産・供給体制の構築を進めるとしている。