SmartArtは「文字」と「図形」でイメージ図を作成するのが一般的だが、「文字」の代わりに「画像」を挿入できるレイアウトも用意されている。もちろん、こういったレイアウトを使ってイメージ図を作ることもできるが、そのためには画像の配置を調整する「トリミング」の使い方を学んでおく必要がある。今回は、画像を挿入できるSmartArtの活用方法を紹介していこう。
画像を配置できるSmartArt
まずは、「画像を挿入できるSmartArt」を効率よく見つけ出す方法から紹介していこう。「挿入」タブにある「SmartArt」をクリックすると、SmartArtのレイアウトを選択するダイアログが表示される。ここで「図」のカテゴリを選ぶと、「画像を挿入できるSmartArt」だけを一覧表示できる。
あとは、この中から最適なレイアウトを選択するだけ。「文字」だけでなく「画像」を含めたSmartArtを作成するときの検索方法として覚えておくとよい。
SmartArtを使ったリストの作成例
画像を挿入できるSmartArtは「手順」や「構造」を説明する場合だけでなく、「一覧」を作成する場合にも活用できる。
以下の図は「縦方向画像リスト」のSmartArtを文書に挿入した例だ。このように、SmartArtを使って「画像と文字を組み合わせたリスト」を手軽に作成する手法もある。
最初は3項目分の図形が用意されているが、この項目数を増やす(または減らす)ことも可能だ。たとえば、「図形の追加」をクリックして図形を追加すると、4項目のリストにカスタマイズできる。図形を追加すると各画像のサイズが横長に変形されてしまうが、この問題はSmartArt全体の高さを大きくすることで解決できる。
それぞれの図形に文字を入力して、文字の書式と配色(色の変更)を指定すると以下の図のようになる。ここまでの作業は、初心者でも問題なく進められるだろう。
以降の作業で少し問題になるのが、追加した図形に上位レベルの[テキスト]しか配置されていないことだ。この問題の対処方法を紹介していこう。「テキスト ウィンドウ」を開き、4番目の項目に文字を入力して「Enter」キーを押す。
すると、5番目の項目が追加されるので、ここに「下位レベルの文字」を入力し、続けて「Alt」+「Shift」+「→」キーを押す。
先ほど入力した文字(段落)のレベルが下がり、4番目の項目の「下位レベルの文字」として扱われるようになる(5番目の項目は自動的に削除される)。あとは普通に「Enter」キーを押して「下位レベルの2行目の文字」を入力するだけ。その後、他の項目と同じになるように文字の書式を調整する。
このように、各段落のレベルはショートカットキーで変更することが可能となっている。念のため、レベルを変更するショートカットキーを以下にまとめておこう。
段落のレベルを下げる操作
- 「Alt」+「Shift」+「→」キー
段落のレベルを上げる操作
- 「Alt」+「Shift」+「←」キー
これでSmartArtの文字入力は完了となる。なお、些細な点ではあるが、文字が全体的に上寄りに配置されていることが気になる人もいるだろう。この問題は、段落の書式を変更することにより改善できる。
- SmartArtの枠線(または余白)をクリックし、SmartArt全体を選択する
- 「ホーム」タブの「段落」グループにある「小さい四角形」をクリックする
- 行間を「1行」に変更する
- 「OK」ボタンをクリックする
画像の挿入と配置の調整
続いては、今回の本題である「画像」の配置について解説していこう。画像用の図形にある「図」アイコンをクリックすると、画像ファイルの場所を尋ねるダイアログが表示される。パソコンに保存されている画像を指定する場合は、ここで「ファイルから」を選択し、画像ファイルを指定すればよい。そのほか、「ストック画像」や「オンライン画像」を利用することも可能となっている。
同様の手順で各図形に画像を挿入していくと、以下の図のようなSmartArtを作成できる。これでSmartArtを活用したリストの作成は完了となる。
このように、SmartArtを「画像付きリスト」の作成に利用することもできる。ただし、必ずしも最適な形で画像が配置されるとは限らない。状況が分かりやすくなるように、別のレイアウトを使って補足しておこう。
以下の図は「矢印付き画像リスト」のSmartArtを文書に挿入した例だ。このレイアウトでは「円」の図形に画像を挿入する仕様になっている。先ほどと同様の手順で「円」の図形に画像を挿入すると、今回はバランスの悪い形で画像が配置されてしまった。このような場合は、画像の配置を自分で調整する必要がある。画像用の図形を選択し、「図の形式」タブにある「トリミング」→「塗りつぶし」を選択する。
画像の範囲が半透明のグレーで表示されるので、四隅にあるハンドルをドラッグして画像を拡大/縮小する。続いて、画像そのものをドラッグして位置を移動し、図形内に表示する部分を調整する。最後に、画像の外側をクリックすると、画像の配置調整は完了となる。
このように、画像を挿入した後に配置調整が必要になるケースもある。少し面倒ではあるが、画像付きのSmartArtを利用する際に必須となるテクニックなので、その操作手順を必ず覚えておいてほしい。
テキスト用の図形に画像を配置
これまでは「画像用の図形」が用意されているレイアウトについて解説してきたが、実は「テキスト用の図形」にも画像を配置することが可能である。その操作手順を紹介しておこう。
まずは、画像を配置する図形をクリックして選択する。この状態で「書式」タブを選択し、「図形のスタイル」グループにある「小さい四角形」をクリックする。
ウィンドウ右側に「図の書式設定」が表示されるので、以下の図に示したアイコンをクリックし、塗りつぶし方法に「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」を選択する。なお、この選択肢が表示されなかった場合は、いちど設定画面を「文字のオプション」に切り替えて、その後「図形のオプション」に戻すと、「塗りつぶし(図またはテクスチャ)」を選択肢できるようになる。あとは「挿入する」ボタンをクリックして画像ファイルを指定するだけ。
図形内に画像が挿入される。ただし、図形にジャストフィットするように画像が配置されるため、画像の縦横比が変倍されてしまうことに注意しなければならない。以下に示した例では、画像が縦長に変倍されてしまっている。
これを修正するときにも「トリミング」を利用する。画像を配置した図形を選択し、「図の形式」タブにある「トリミング」→「塗りつぶし」を選択する。以降の操作手順は、先ほど紹介した内容と同じ。画像を拡大/縮小して、画像の移動により図形内に表示する部分を調整すればよい。
なお、この画像は「図形の背景」として配置されるため、[テキスト]の表示は残ったままになる。文字入力が不要な場合は、スペースを入力するか、もしくは何らかの文字を入力したあと「Delete」キーで削除すればよい。これで文字のない図形に仕上げられる。さらに「SmartArtのスタイル」を適用して、図形を立体的に装飾することも可能となっている。
このように「画像用の図形」が用意されていないSmartArtに画像を配置することも可能である。SmartArtの応用的なカスタマイズ・テクニックとして覚えておくと、SmartArtを幅広い用途に活用できるだろう。気になった人はいちど試してみてほしい。




















