Windows Latestは5月13日(現地時間)、「Microsoft confirms Windows 11 has been downgrading graphics drivers, reveals when a fix is coming」において、MicrosoftがWindows 11のグラフィックドライバーのダウングレード問題を認めたと報じた。
Windows Updateで最新GPUドライバーが古い版に戻る可能性
ユーザーが手動で最新のグラフィックドライバーをインストールしても、Windows Updateを介した更新プログラムのインストール時に、古いドライバーをインストールする可能性があるという。
この影響は利用しているグラフィックカードやドライバーのインストール状況によって異なる。一様にダウングレードされるとは限らず、ベンダーが配布しているドライバーを手動でインストールした場合に発生する可能性がある。
Windows Latestの実験では、2026年4月にリリースされた最新ドライバーが、2024年またはそれ以前のバージョンに置き換えられたケースが確認されている。
原因はWindows Updateの「広すぎる」ドライバー判定
原因はドライバーのランク付けアルゴリズムにあるとされる。Windows UpdateはOEM承認済みドライバーをオプションまたは必須のドライバーとして配布するが、この「必須ドライバー」が古い場合にダウングレードが発生する可能性がある。
Windows Updateはドライバーのバージョンや日付だけを単純比較しているわけではなく、Microsoftが設定したポリシーに基づき、「ハードウェアに最適なドライバー」を選択する仕組みとなっている。
その結果、ユーザーが手動でインストールした最新ドライバーよりも、Microsoft管理下にある古いドライバーが優先されるケースが生じるという。
Microsoft、グラフィックドライバー更新ポリシーを変更へ
この問題は数年前から指摘されており、多くのユーザーから改善が求められていた。
Microsoftは5月12日(米国時間)、公式ブログにおいて「Windows Updateによってドライバーがダウングレードされる」というフィードバックが多数寄せられていたと説明。グラフィックドライバーの公開ポリシーを変更すると発表した。
Microsoftは、従来より細かく対象PCを識別する仕組みに変更することで、意図しないドライバーの置き換えを減らしたい考えとみられる。
内容はパートナー企業向けとなっており、一般ユーザーが直接対策できるものではない。また、「新しいデバイス向けの新しいドライバー」が対象とされ、既存ドライバーは基本的に対象外となる。
新ポリシーの対象は「新しいデバイス」のみ
新しいポリシーの適用はグラフィックドライバーに限られ、その他の種類のデバイスへの適用は未定。試験運用は2026年4月から9月にかけて実施され、正式導入は2026年第4四半期から2027年第1四半期の間が予定されている。
