Windows Latestは5月12日(現地時間)、「Microsoft is still faking Google's homepage on Bing 1.5 years after backlash, even as it pays $1 million for users」において、MicrosoftがBing上でGoogle検索画面に酷似した広告の表示を続けていると報じた。
2025年初頭にもこの件を報じたが、Google幹部や多くのユーザーから反発の声が上がったにもかかわらず、Microsoftの姿勢は約1年半前から変わっていないようだ。
Edgeで「Google」と検索すると何が起きるのか
問題になっているのは、Edgeをデフォルトの検索エンジン(Bing)で使用中にアドレスバーに「Google」と検索すると、Bing検索結果のトップにGoogle検索風の大きな広告を表示するというもの。
この広告は、赤・緑・青・黄色をイメージカラーとしたイラストと、その下に検索バーを備えている。4色のイメージカラーはMicrosoftとGoogleの両社のロゴで使われているものだが、検索画面のタイトルイラストとしてこのイメージカラーを使っているのはGoogle検索の方に限られる。
画面には「マイクロソフトによる広告」と明記されているので、これが広告の一種であることはひと目でわかる。しかし広告内の検索ボックスはちゃんとBing検索として機能し、キーワードを入力して検索を実施すれば、Bingの検索結果ページに遷移するのだ。実際の検索結果の一覧は、この広告の下の、CopilotによるAI検索の結果の、さらにその下に並んでいる。
ユーザーをだますような施策は効果があるのか
Microsoftの意図がユーザーをBingにとどまらせることにあるのは明確だ。しかし、はたしてこれは効果があるのだろうか。
「Google」と検索したユーザーはすでに明確な意図を持ってGoogle検索を使いたがっている。そのようなユーザーにだますような形でBingを使わせたとしても、それが良い評価につながるとは思えない。
Windows Latestでは、検索バーの下に、Bing利用時の非営利団体への寄付制度に関する説明があることにも注目している。この説明があることで、この広告が単にBingを宣伝するためのものではなく、非営利団体の支援活動を宣伝するためであるという言い訳が成り立つ。同誌は、Microsoftがこの時期にBingユーザー向けの大規模な懸賞企画を進行していることにも触れ、このような施策を「安っぽい小細工」だと痛烈に評価している。
強引なBing誘導でもGoogle優位は変わらず
Microsoftは長年、EdgeやBingの普及策を巡ってさまざまな論争に直面してきた。Windowsの通知やEdge内でのポップアップなどを使い、Chrome導入を阻止するメッセージを表示したこともある。このような施策にもかかわらず、検索市場では依然としてGoogleが圧倒的優位な立場にあり、Bingのシェアは小規模にとどまっている。
MicrosoftはAI機能の統合などで巻き返しを図る構えだが、このような誘導施策については、ユーザー体験の観点から疑問視する声も少なくない。
