Neowinは5月9日(現地時間)、「This ancient Windows tool is still used by people after more than 30 years」において、Windowsに標準搭載されているツール「文字コード表」が、公開から30年以上を経た現在でも多くの利用者を抱える状況を伝えた。
文字コード表はWindows 3.1の時代に登場した歴史あるツールで、Unicode文字や特殊記号、各国言語文字を一覧形式で閲覧できる機能を備えている。
古い機能の整理を進めるMicrosoft
Microsoftは近年、Windows内に古くから残る機能やツールの整理を進めている。
その代表格はテキストエディターの「ワードパッド(WordPad)」だ。テキスト形式のファイルだけでなく、リッチテキスト(.rtf)や旧Word形式(.doc)などの編集・閲覧機能を備えており、Wordほどの豊富な機能を必要としない用途向けに長年利用されてきたが、2024年秋リリースのWindows 11 24H2で完全に削除された。
インターネット黎明期を支えたWebブラウザの「Internet Explorer」はChromiumベースのEdgeに移行し、メールクライアント「Windows Mail」も新型Outlookへ置き換えられた。「コントロールパネル」は残っているものの、多くの機能は設定アプリに移行しており、今も段階的に統合が進められている。
直近では、Windows 95時代から残る「ファイル名を指定して実行」ツールの刷新も進められている(参考記事:Windows 11、「Win+R」を刷新 Windows 95時代から続くUIを改善 | TECH+(テックプラス))。
このように、Microsoftは古いUIやレガシー機能の整理・刷新を継続的に進めている。
それでも「文字コード表」は今も使われ続けている
そのような流れの中で、現在も根強いユーザーがいるツールが「文字コード表」だ。これは特定の文字の文字コードを調べるためのツールで、Unicode文字、数学記号、通貨記号、各国言語文字などを一覧表示でき、利用者は目的の文字を視覚的に探して選択できる。選択した文字はコピーして文書やアプリへ貼り付け可能であり、文字コード番号やフォントごとの差異確認にも対応する。
Windows 11では、絵文字パネルなど文字入力支援機能が追加されている。しかし、文字コード表には大量の文字を一覧形式で確認できるという特徴があり、用途によっては現在も代替が難しい。
例えば、学術資料で利用する数学記号やギリシャ文字、ソフトウェア開発時のUnicode確認、特殊記号の検索などでは、一覧性の高い文字コード表が現在も利用されている。
Neowinによると、文字コード表は少なくともWindows NT 3.1時代から存在していたという報告があり、30年以上の歴史を持つという。
古いUIでも“完成された道具”は生き残る
文字コード表は長年にわたり大きなアップデートが行われておらず、現在のWindows 11環境と比較するとUIの古さは否めない。
しかしその一方で、軽量かつ単機能であること、一画面で大量の文字を確認できること、フォントごとの差異確認が容易であることなど、現在でも実用的な特徴を備えている。
Windowsでは近年、AI機能の追加やモダンUIへの刷新が急速に進められている。一方で、文字コード表のように用途が明確で代替が難しいツールについては、古いUIのままでも支持され続けるケースがある。
古いツールには古いツールなりの完成度があり、Windows環境を支える“裏方”として今後も残り続ける可能性がある。
