Windows Latestは5月7日(現地時間)、「Microsoft commits to removing Copilot where it doesn't deliver, as Windows 11 scales back AI」において、MicrosoftがWindows 11に含まれるCopilot機能の削除を公表したと報じた。
この削除はWindows 11の改善計画とは関係なく、Microsoftの関係者がXに投稿したメッセージから明らかになったという。
始まりはXbox向けCopilotサービス終了の発表 {#ID1}
Xbox(旧Microsoft Gaming)のエグゼクティブバイスプレジデント兼最高経営責任者を務めるAsha Sharma氏が「今後の方向性と一致しない機能の提供を終了していくことになります。モバイル版Copilotのサービスを段階的に縮小し、コンソール版Copilotの開発を終了します」と述べ、XboxにおけるCopilotサービスの終了を発表した。
「約束を果たせない場所からCopilotを削除」投稿が波紋
その後、Microsoft Copilot部門のエグゼクティブバイスプレジデントを務めるJacob Andreou氏が、この投稿を引用する形で次の投稿を行ったという。
「 約束を果たせない場所からCopilotを削除することはとても重要です」
Andreou氏の投稿はすでに削除されており、現在は確認できない。ただし、この発言が「Windows 11に統合されたCopilot機能の見直しを示唆しているのではないか」として、一部ユーザーや海外メディアの間で波紋を広げている。
Windows Latestは、この投稿がWindows 11におけるCopilot機能縮小の流れと関連している可能性を指摘している。
Windows 11では実際にCopilot機能の見直しが進む
Microsoftはこれまで、Windows 11の標準アプリへCopilot機能を積極的に統合してきた。メモ帳、フォト、Snipping Toolなどが代表的な例だ。
しかし現在では、フォトおよびSnipping ToolからCopilot関連機能が削除されている。また、メモ帳でも「Copilot」の名称が「ライティングツール」へ変更されるなど、ブランド色を弱める動きが見られる。
Copilotブランドはなぜ反発を招いたのか?
Windows Latestは、Copilotブランドが一部コンシューマーユーザーから反発を受けた背景について、「導入タイミングや展開方法に問題があった可能性がある」と分析している。
その一例として挙げられているのが、Metaの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerbergと、Microsoftの最高経営責任者(CEO)を務めるSatya Nadellaとの対談だ。
対談の中でNadella氏は、「リポジトリにあるコードの20~30%はAIによって書かれたもの」と発言した。
Windows Latestは、この発言が一部ユーザーに対し、「Windows 11の品質低下や不具合はAIコード生成が原因ではないか」という印象を与えた可能性があると指摘している。
企業向けでは成功、個人向けでは評価が分かれる状況に
一方で、Microsoftの企業向けCopilot製品は成長を続けている。
Windows Latestによると、Copilotサブスクリプションの企業ユーザー数は2000万人を超えており、企業市場では高い利用率を維持しているという。Nadella氏は、企業部門におけるCopilotの週間利用率がOutlookと同水準に達していると説明している。
こうした状況についてWindows Latestは、「Copilotへの評価はBtoCとBtoBで大きく異なっている」と分析する。個人向けでは不要な機能追加として受け止められる場面がある一方、企業向けでは業務効率化ツールとして定着が進んでいるという見方だ。
Windows 11のCopilot戦略は転換点を迎えるのか?
Windows Latestは今後について、「Copilot」というブランドを前面に押し出す現在の戦略が見直される可能性があると予想している。
企業向けCopilotサービスは引き続き強化される一方で、Windows 11では「Copilot」の名称や存在感を薄める方向へ進む可能性があるという。
もっとも、これらは現時点でMicrosoftが正式発表した内容ではなく、Windows Latestによる分析や予想の段階にある。今後、MicrosoftがWindows 11とCopilotの関係をどのように整理していくのかが注目される。

