Windows Latestは5月6日(現地時間)、「Microsoft confirms Windows 11's File Explorer is sluggish, and preloading isn't the only fix coming」において、Microsoftが取り組んでいるエクスプローラーの改善について伝えた。

これはMicrosoftのWindows Shell製品部門長を務めるTali Roth氏のXへの投稿に端を発した記事。この投稿が行われる前は具体的な改善策としてプリロードのみが示され、その他の改善は方向性を示すだけにとどまっていた。今回Roth氏はXへの投稿を通じ、プリロード以外の取り組みも平行して実施していることを明らかにした。

  • Microsoftはエクスプローラー高速化の改善を進めている

    Microsoftはエクスプローラー高速化の改善を進めている

エクスプローラーのプリロードとは

エクスプローラーのプリロードは、システムの起動直後にエクスプローラーをバックグラウンド起動する高速化手法だ。非表示のエクスプローラーを起動しておくことで、その後の起動時における関連コンポーネントのロード時間を短縮し、見かけ上の起動速度を大幅に改善する。

この手法は、エクスプローラーを事前にメモリへ読み込むことで起動を速く見せる高速化手法といえる。実際の処理性能を改善するというより、起動時の待ち時間を短縮するアプローチであり、一部ユーザーからは「根本的な解決ではない」との指摘も出ていた。

Microsoftが進める3つの高速化対策

5月上旬、プリロードを非難する同様の投稿が行われ、これに対しRoth氏は複数の返信を投稿。その中でプリロード以外に取り組んでいる具体的な改善内容を明らかにした。

Windows Latestがまとめた取り組みの内容は次のとおり。

  • 起動シーケンスに的を絞った最適化 - エクスプローラー内のロード順序を改善し、クリティカルパス(遅延に直結する経路)を最適化する
  • 不要な要素の排除 - 体感的な遅延の原因となる不要な処理や、視覚的なアニメーションを削除する
  • 根本的な修正 - 不要なディスクアクセスを排除し、全体的なフリーズ(動作停止)を減少させる

Windows 10並みの高速化は実現するのか

Microsoftはこれら取り組みを実現させ、エクスプローラー自体の高速化を狙っているようだ。プリロードの実装と機能的に矛盾する点がないことから、両方の取り組みを推進するものと予想される。

Windows Latestは「Windows 10を凌駕するファイルエクスプローラーを手に入れるかもしれない」と述べ、一連の取り組みを称賛する意見を伝えている。Microsoftがエクスプローラーの“遅さ問題”を正式に認識し、根本的な改善に着手した意味は小さくない。これらの最適化は今後数カ月かけて段階的に展開される見込みで、Windows 10時代に近い快適さを実現できるか注目される。