Windows Centralは5月12日(米国時間)、「Windows 11 could feel noticeably faster soon, thanks to deep performance upgrades in Microsoft's app platform|Windows Central」において、Windows 11のパフォーマンスが大幅に向上する可能性を伝えた。
これはMicrosoftが5月12日、GitHubに投稿した議論から明らかになった。同社はWindows 11の中核要素をWinUI 3に移行させるとともに、WinUI 3そのものを改良することで二重の改善効果を得られるとしている。
起動時間はどれくらい速くなるのか
Microsoftはこの取り組みにおいて、「起動時間」に焦点を当てた改善を実施。ベンチマークテストにはエクスプローラーとメモ帳を利用している。
同社の発表時点におけるエクスプローラーの改善効果(起動時間)は次のとおり。
| メトリック | 改善効果 |
|---|---|
| (メモリー)アロケーション | 41%減 |
| 一時的な割り当て | 63%減 |
| 関数呼び出し | 45%減 |
| WinUIコードに費やした時間 | 25%減 |
少なくとも、WinUIコードに費やす時間が25%削減されたことがわかっており、この改善効果はWinUI 3を利用するすべてのアプリケーションにもたらされる見込み。
WinUI 3をネイティブ化して高速化
この新たな取り組みは、Windows 11の改善計画の一環として行われる。
計画では「主要なWindows体験をWinUI 3フレームワークに移行することで、操作の遅延を削減する」と述べ、WinUI 3をネイティブフレームワークとして採用する方針を明らかにしていた。
今回Microsoftはこの方針に加え、WinUIそのものを含めた複数のレベルでパフォーマンスの向上を目指す方針を発表。他の分野におけるパフォーマンスの向上とともに、UIの改善も並行して取り組むとしている。
リリース間近、互換性には注意
これら改善は「まもなく」開発ブランチから「winui3/main」ブランチに反映される予定だ。MicrosoftはWindowsAppSDKバージョン2.xにも可能な限り導入する予定としている。しかしながら、一部の変更はリスクが高く、複雑すぎるとしてすべてを提供できない可能性に言及している。
さらに今回の改善は「破壊的変更」に該当すると発表。互換性を損なう変更が含まれており、アプリの開発者は必要に応じて改善をオプトインする必要があるとしている。
次の条件を満たすアプリでは問題が発生する可能性があるという。
- コントロールテンプレート内に、特定のコンテナ要素が存在することを想定している
- プロパティをSetterではなく、アニメーションによって設定されることを期待している
今回オプトインとして提供予定の改善は、バージョン3.0または4.0においてオプトアウト方式に切り替わり、デフォルトで有効化される。アプリの開発者は将来の変更に備え、設定の明示または互換性確保に必要な修正を実施する必要がある。
