Neowinは5月28日(現地時間)、「Microsoft is finally bringing All Accounts view to Outlook on Windows」において、MicrosoftがWindows版とWeb版の新しいOutlookへ複数アカウントのメールを一括表示する「すべてのアカウント(All Accounts)」ビューを追加する予定だと報じた。

複数アカウントの受信メールを単一画面で確認できる機能で、従来版のOutlookでは利用できたが、新しいOutlookではこれまで実装されていなかった。

  • Microsoftは新しいOutlookに、複数アカウントのメールをまとめて確認できる「All Accounts(統合受信トレイ)」ビューを追加する予定だ 出典:Microsoft

    Microsoftは新しいOutlookに、複数アカウントのメールをまとめて確認できる「All Accounts(統合受信トレイ)」ビューを追加する予定だ 出典:Microsoft

長らく未実装だった統合受信トレイ

複数のメールアカウントを利用しているユーザーが、1つの受信トレイですべてのアカウントのメールを確認したいと考えるのは自然なことだ。Mac版やiOS版、Android版のOutlookではすでにこの機能を利用できる。Windows版でも、旧バージョンのOutlookであればこの機能が使えた。

しかし、Microsoftが2025年に正式リリースした「新しいOutlook」では、なぜかこの機能が削除されてしまった。これによって複数アカウントを持つOutlookユーザーは大きな不便を強いられることになり、Microsoftのフィードバックサイトなどでは復活を求める声が多く寄せられていた。

この状況がようやく変わるようだ。Microsoftは最近、Microsoft 365のロードマップに「Outlook: All accounts view」(すべてのアカウントビュー)という項目を追加した。概要説明には「すべてのアカウントビュー(統合受信トレイとも呼ばれる)を使用すると、新しいOutlook for Windowsで、複数のアカウントのメールを単一の受信トレイビューで表示できます。」と記されている。

何ができるようになるのか

すべてのアカウントビューは、多くのメールアプリと同様に、各アカウントの受信トレイは独立した状態を維持しつつ、それらを束ねた1つのビューを提供する仕組みだ。これによって、メールボックスを切り替えずに全アカウントのメールへのアクセスが可能になる。具体的には、メールの閲覧、削除、移動、アーカイブ、既読マークの付与といった操作を、アカウントをまたいで行えるという。

ただし、初期リリースは完全な実装ではない点に留意が必要だ。ロードマップによれば、最初のリリースではプライマリアカウント内の検索のみに対応する。複数アカウントをまたいだ検索や、共有メールボックスのサポートは、後続リリースでの提供になるとのこと。一方、CopilotとのAI連携については初期リリースから組み込まれる見込みだ。

旧Outlookとの機能差を縮小

Microsoftは近年、ユーザーに対して新しいOutlookへの移行を推進しているものの、依然として旧バージョンとの機能の違いに対する不満の声が多く、とくに企業ユーザーからは強い反発を受けている。このため移行スケジュールは複数回にわたって見直されている。

こうした状況を受けて、Microsoftはオフライン機能の拡充や連絡先検索機能の刷新など、新しいOutlookの改良を進めている。すべてのアカウントビューの追加も、旧版との機能差を減らし、新バージョンへの移行を促進する施策の一環だとみられる。すべてのアカウントビューは2026年8月にロールアウトを開始する予定となっている。