Windows Latestは4月29日(現地時間)、「Microsoft engineer says native apps are back, and it could finally revive Windows 11’s fight against web apps」において、Microsoftが本格的なネイティブアプリへの移行を開始したと報じた。

同社は過去に複数のフレームワークを発表、WebView2(EdgeベースのUI技術)を推進する傾向が強まっていた。WebUI技術は一般的に利用者に恩恵がないため、不満の原因となることが多い。

このような背景もあり、近年Windows 11の評価は下がり続けていたが、同社は状況の改善が必要と判断して改善計画を発表。ネイティブUIフレームワークのWinUI 3に移行する計画を明らかにしたが、その詳細は謎に包まれたままだった。

  • ネイティブ回帰の動きが浮上、Windows 11の“重さ”改善に期待 Photo:PIXTA

    ネイティブ回帰の動きが浮上、Windows 11の“重さ”改善に期待る Photo:PIXTA

なぜ今「ネイティブアプリ回帰」なのか?Microsoft内部で何が起きているのか

Microsoftの技術スタッフを務めるDavid Fowler氏は4月28日、Xへの投稿で「ネイティブアプリが帰ってきた」と報告。Microsoft社内で取り組みが開始されたことを明らかにした。

具体的な内容に触れていないため謎のベールに包まれた状況に変わりはない。しかしながら、Windows LatestはCopilotアプリが最近になってWebView2に移行した問題を取り上げ、ネイティブアプリに再度戻ってくる可能性に期待する意見を伝えている。

WebView2からの転換で何が変わる?Copilotは再びネイティブ化するのか

具体的なフレームワークとしては、「.NET 10」が有力としている。.NET 10の「NativeAOT(Ahead of Time)」と呼ばれる機能をその理由として挙げている。

NativeAOTはソースコードのコンパイル時に直接ネイティブコードを生成する機能だ。従来の中間コードを生成する仕組みに対し、直接実行可能なコードを生成できることからアプリの起動速度を高速化できるとされる。

ネイティブアプリを推進するにあたってこの機能は有効に作用するとみられる。UIフレームワークから話が脱線したが、Windows Latestは「.NET 10 + WinUI 3」による開発が主軸になるだろうとの予測を伝えたかったものと推測される。

サードパーティは追随するのか?Windows 11の評価は改善するのか

MicrosoftによるWebView2の推進が影響したかは定かでないが、サードパーティーベンダーの間でもWebアプリ開発が主流となりつつある。中でも、SNS関連のアプリを中心に広がりを見せており、リソースの少ないデバイスにおいてユーザーの不満につながっているとの指摘がある。

これらWindows上で動作するアプリの操作性や応答性の低下は、Windowsの評価にも影響する可能性がある。MicrosoftがWindows 11の評価向上を求めるのであれば、サードパーティベンダーが開発するアプリのネイティブ化も重要な視点となる。

問題はサードパーティベンダーが開発コストを低減する目的でWebアプリを採用した可能性だ。この方針を撤回させるには、より強力なメリットを提示する必要があり、Microsoftはユーザー評価の大幅な向上という形で証明する必要がある。