コニカミノルタは4月22日、半導体検査装置向け光学コンポーネント事業の成長に向けた取り組みの一環として、同社の東京サイト八王子にて半導体検査装置向けレンズの研磨工程を新たに立ち上げ、2026年3月末から稼働を開始させたことを発表した。主力生産拠点である大阪狭山サイトに加え、生産体制を増強することで、需要拡大が続く半導体検査装置市場での供給安定性の向上を図る。
AI需要を背景に高まる半導体検査装置の重要性
半導体検査装置は、製造工程において欠陥検出や品質保証を担う重要な装置で、近年のAI需要の高まりを受けた複雑な作りをした高性能半導体の需要拡大などを背景に、求められる検査の精度や性能も高まりを見せている。
そうした検査装置の性能を左右する中核部品の1つが光学コンポーネントであり、とりわけレンズの精度や品質は検査性能に直結する要素として重要視される傾向にある。こうした市場背景から同社は、半導体検査装置向け光学コンポーネントを成長領域と位置付け、今後の需要拡大を見据える形で継続的な設備投資と生産体制の強化を進めている。
大阪の狭山と東京の八王子の二拠点体制での生産を推進
これまで同社の半導体検査装置向け光学コンポーネントの生産は、大阪狭山サイトが担ってきたが、今回の成長に向けた体制強化を目的としたレンズ研磨工程の拡充検討においては、光ディスク用ピックアップレンズで培った金型加工、評価などの技術を有する既存の開発・生産拠点である東京サイト八王子に白羽の矢を立て、培ってきた技術基盤や人財に加え、各事業部や研究開発などを担う技術開発本部と密に連携できる環境を生かす形でレンズ研磨工程の増設ならびに迅速な立ち上げを実現したとする。
東京サイト八王子は、あくまでレンズ研磨工程の担当で、そこで研磨されたレンズは大阪狭山サイトに輸送され、最終的なレンズユニットとして完成・出荷されるという。
2026年度に生産能力を2024年度比2.6倍へ
同社は今後、東京サイト八王子におけるレンズ研磨工程の生産能力を段階的に拡充しつつ、大阪狭山サイトとの連携強化を図っていくことで、半導体検査装置向け光学コンポーネント事業の成長を加速させていくとしており、東京サイト八王子のレンズ研磨工程の増強などを進めることで、半導体検査装置向けレンズの生産能力は2026年度中に2024年度比で2.6倍に伸長する見込みとする。
AIの普及拡大を背景に成長が見込まれる半導体検査装置市場に対して、コニカミノルタは顧客要求に応える高付加価値な光学コンポーネントの提供と安定した供給体制を構築させることで、持続的な事業拡大を目指す考えだ。
