平田機工が熊本県に半導体関連事業向けの土地と建屋を取得

半導体製造装置向けロードポートやウェハ搬送ロボットなどを手掛ける平田機工は10月1日、熊本県菊池市七城町の土地および建物を新たに取得し、半導体関連事業の新工場とする計画を発表した。

取得した土地の面積は3万657m2、建物の延べ床面積は1万113m2としている。

  • 新工場のイメージ

    新工場のイメージ (出所:平田機工)

2026年度からの本格稼働を予定

同社は現在、生成AI関連を中心として続く半導体需要の高まりを背景として、2025年度~2027年度にかけての中期経営計画として「半導体関連事業における事業規模の拡大」を戦略の1つとして掲げている。

今回の土地および建物の取得は、そうした半導体産業の成長に伴う需要の伸びに対応することを目的としたもので、同社の電子機器部が担っている半導体製造装置関連の部品の開発ならびに製造機能の移管が行われる予定。これにより、同社が有する熊本県内における半導体関連事業の生産拠点が集約され、工場再編を通じた生産効率の向上をはかることができるようになると同社では説明している。

なお、取得金額や売主については非公開だが、同社では取得金額は直前の連結会計年度末における連結純資産額の30%未満としている。また、2025年10月中の取得完了を予定しており、2026年度からの本格稼働を目指すとしている。