石川高専にAI教育実践施設が開設
内田洋行とIntelの日本法人であるインテルは4月18日、石川工業高等専門学校(石川高専)に、日本の高専では初となるAI教育を実践する学習施設「AI Career Tech Center」の設置に協力したことを明らかにした。
同センターは、AI教育を通じた高等教育の先進化と地域課題の解決への貢献を目指し、学生がAIの基礎から応用までを段階的に学ぶ実践的な施設で、高専における国内初のセンターとなる。具体的には、AIの基礎から応用までを基礎科目の1つとして体系的に学習することを目的として、AIリテラシーからプログラミング演習、ノーコード開発やPythonによる実装にいたるまで、多彩な授業を実践できる教育環境が整備されたとするほか、学科の枠を越えて学生同士が協働し、実践的な課題解決力を育むPBL(課題解決型学習)では、地域企業や自治体と連携しながら、地域が抱える課題にAIを活用して取り組むプロジェクトを展開し、これにより学生は、技術力だけでなく、課題設定力・発想力・プレゼンテーション力など、社会実装につながる実践的なスキルを総合的に身につけていくことを目指すとしている。
また、同センターでは、連結した教室にAI解析や3Dモデリング、シミュレーションにも対応可能なIntel vPro対応の高性能ノートPCを持ち出してチームでプログラムを構築したり、進捗の共有やアイディア出しを行うことも可能なほか、個人でコード入力やプロトタイプ検証に集中して行いたい場合は、ノートPCと既存のモニターと2画面を併用して作業を行うなど、柔軟な教室環境の設計を採用。学生同士が気軽に相談に行き来しやすいように、可動性の高いキャスター付きチェアなどの高性能な設備が導入されたという。
開設後も内田洋行、インテルと連携
なお、石川高専は今後、内田洋行およびインテルと連携し、同センターを「AI教育に最適な環境、かつ地域連携を促進する拠点」と位置づけ、学生がAIの最新の技術や知識を習得し、地域課題の解決に取組む教育モデルを推進していく予定だという。