STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、最先端の低消費電力技術を活用した32bitマイクロコントローラ(マイコン)「STM32U3」を発表した。
同製品は、最先端のニアスレッショルド電流のチップ設計ならびにAIツールによる微調整、Arm Cortex-M33(最大96MHz動作)を活用することで、動作時電流消費電力を最小限に抑えることで、効率を前世代となるSTM32U5シリーズの約2倍、STM32L4シリーズの5倍に高めたとする。
具体的には、ニアスレッショルド技術の活用による低電圧での動作に加え、AIを用いた適応型電圧スケーリングをウェハレベルで使用することで、製造工程でのプロセスのばらつきを補正したとするほか、動作時の消費電力を最小10μA/MHzに抑えたことに加え、STOP電流も新たに実装されたSTOP3モードにより1.6μAに抑えたとする。