Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は、同社の「PSOC 4マイクロコントローラ(MCU)」ファミリに、新たに「Multi-Sense機能」を搭載した「PSOC 4000T」を追加したことを発表した。

同製品は、同社の静電容量センシング技術「CAPSENSE」の最新世代であり、従来のデバイスと比較して10分の1の消費電力、10倍の信号対雑音比でのセンシングを可能にする「Always Onテクノロジー」を搭載した第5世代CAPSENSEとMulti-Senseを搭載した最初のデバイスという位置づけ。これらセンシング技術をPSOC 4と組み合わせることで、パフォーマンスの最適化(静電容量センシングと誘導センシングの組み合わせなど)、新しいユースケースの実現(水中誘導センシングボタンなど)、コスト削減(システム制御と液体センシングの組み合わせなど)が可能になるという。

また、PSOC 4ファミリに搭載された新しいMulti-Sense機能としては、「誘導センシング」「液体センシング」「CAPSENSEホバータッチ」の3つで、誘導センシングは現在のアプローチよりノイズの影響を受けにくく、より堅牢な独自方法に基づく手法を採用した技術で、金属タッチ、感圧タッチ面、近接センシングなどの新しいHMIユースケースを可能にし、静電容量センシングを補完することを可能とするという。また、液体センシングについては、PSOC 4のAI/MLベースの処理アルゴリズムを持つ非侵襲性かつ非接触の機能であり、温度や湿度などの環境要因に耐性があり、さまざまな形状の容器内の液面を最大10ビットの分解能で検出できるという。このソリューションでは、泡の除去、残留物の除去など、他の液体センサでは解決できない多くの機能を提供するという。CAPSENSEホバータッチについては、ボタンに直接タッチする必要のないユースケースをサポートするもので、ボタンやつまみなどを不要にし、部品コストの低減やシステムの簡素化などを実現することができるとしている。

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