AMDは9月17日(米国時間)、車載向けFPGAポートフォリオとして、先進運転支援システム(ADAS)やデジタルコックピット用途向けに小型でコスト効率に優れたFPGAファミリとして「Artix UltraScale+ XA AU7P」を発表した。

近年、小型のシリコンデバイスは、車載センサやデジタルコックピットで活用が進められており、Yole Intelligenceによれば、ADAS向けカメラ市場は2023年の20億ドル規模から2029年には27億ドルまで成長すると予測されているという。

同製品は、そうした市場ニーズに対応することを目的に車載グレード品として開発されたもので、16nmプロセスを採用し、9mm×9mmパッケージで提供される。

すでに先行する一部の顧客は同製品をサーマルカメラや赤外線カメラなどのADASエッジデバイスに搭載し、センサによるデータ取得や画像/ビデオ処理などに活用しようとしているほか、車載ディスプレイに接続する形で、インフォテインメント機能の強化も検討しているという。

なお、AMDでは、同製品について低コストながら高い演算密度と最適化されたI/Oを提供する、現在、提供されている車載ポートフォリオとして最小のフォームファクタという位置づけとなるものだとしている。