TSMCの2023年3月売上高、ほぼ4年ぶりとなる前年同月比マイナス成長を記録

TSMCが4月10日、2023年3月の売上高を発表した。

それによると、連結売上高は前年同月比15.4％減、前月比10.9％減の約1454億NTドルとなった。2019年5月以来、ほぼ4年ぶりの前年同月比でのマイナス成長となり、前月比でのマイナス成長と併せ、半導体業界で何とかプラス成長を維持していたTSMCでさえも、ついにマイナス成長を記録することとなり、半導体業界の本格的な市場低迷が浮き彫りとなった形といえる。

なお、2023年第1四半期の合計売上高は前年同期比3.6％増の5086億3000万NTドルとなり、1月および2月の好調さが3月の減速を補った形となっている。

TSMCの主要顧客である米国のファブレス勢の在庫調整が続いており、TSMCの工場稼働率も落ちてきているようであるが、そうした足元の状況などを含めた2023年第1四半期の決算業績の詳細については、4月20日に予定している決算発表会にて説明を行う予定としている。