2022年10月18日から21日まで幕張メッセにて開催された「CEATEC 2022」で、AnchorZは、バックグラウンド認証を採用したセキュリティソフトウェア「DZ Security」を紹介した。

  • CEATEC 2022のAnchorZブース

    CEATEC 2022のAnchorZブース

顔・声・ふるまいで本人認証を行う「DZ Security」

AnchorZが提供するDZ Securityは、端末の利用中に随時本人認証を行う「バックグラウンド認証」を採用したセキュリティソフトウェアだ。

バックグラウンド認証では、顔や声などの生体情報に加え、端末操作時の顔と端末の距離や角度、画面操作のスピードなどの「ふるまい情報」を端末利用中に随時認識し、それらの要素を統合的に認証することで、利用している間の本人確認を絶え間なく行うという。これにより、利用者本人は端末のロック解除操作が不要になる一方、本人以外の操作を認識した際には画面をロックし、なりすましでの利用を防ぐとする。

  • バックグラウンド認証の利用イメージ

    バックグラウンド認証の利用イメージ(出典:AnchorZ)

また、利用者認証に使用される生体情報やふるまい情報はすべて端末内に保存されるため、端末とサーバの間で通信を行う必要がなく、個人情報の漏洩リスクも低減されるとのことだ。

Armなどとの協業でサービスの可能性を拡大へ

DZ Securityは、さまざまな領域で導入が進んでいるとのことで、きらぼし銀行の行内システムにおける導入では、数か月に1度の頻度で義務付けられていたIDとパスワードの変更が不要になり、本人確認の負担が軽減されたという。また、オンラインチケット販売サービスにおいても、本人認証によるなりすましや買い占めの防止につながった事例があるとする。

また、英ArmともAIパートナーとして協業しており、将来的なハードウェアへの搭載に向けてすでに共同での開発が開始しているとのことだ。

AnchorZのブース担当者によると、今後すぐに一般向けのサービスとして提供する予定はなく、顧客企業のニーズに応じてカスタマイズした形での提供が主になるという。今後の見通しについては、「DZ Security全体での提供に限らず、その中の要素技術を組み合わせることで貢献できる課題はないか、顧客と共に探っていきたい」と語った。