SKグループのシリコンウェハメーカーSK Siltronは、2026年までの5年間で合計2兆3000億ウォン(約2300億円)を投じ、300mmシリコンウェハを増産する計画を明らかにしたと複数の韓国メディアが報じている。

すでに同社は2022年3月に、韓国亀尾(グミ)市の本社第3工場隣接地(敷地面積1万3000平方メートル)を買収し、1兆495億ウォン(約1000億円)の初期投資を行い、新たに300mmシリコンウェハ製造施設を建設することを発表していた。同施設の土地はすでに整地工事を終え、今秋より建設を開始、2024年前半からの量産開始を予定している。

同社の理事会は先月末、投資計画の第2弾としてさらに8550億ウォン規模の予算案を議決したほか、2023年も、経営環境を考慮しつつ4000億ウォン規模の追加投資を検討する予定だという。同社では、これらの新規投資を通じて亀尾市で今後1000人以上の新規雇用を創出する予定としている。

  • SK Siltronの本社および第3工場

    SK Siltronの本社および第3工場(韓国・亀尾市)。奥の大きな建物2棟が300mmバルクウェハ製造棟(左)とエピタキシャルウェハ製造棟(右)。手前は純水製造などのエネルギー棟群。写真の左側に敷地を拡げて新しいシリコンウェハ製造棟を建設する。ほかに、同市内には200mmウェハ製造の第1および第2工場がある (出所:SK Siltron Webサイト)

現在、半導体業界は景気低迷期に突入しつつある状況だが、そうした状況の中でも追加投資に乗り出したのは、今回のダウンサイクルは短く、2024年には景気が回復するとの予測を立てたためで、景気回復期におけるウェハ供給で競合に対する優位性を持つためだという。

なお同社は、2017年にSKグループがLGグループから6200億ウォンで買収した韓国資本唯一のシリコンウェハ製造会社。SK Hynixの援助で技術力を高めており、Samsung ElectronicsやSK Hynixなど韓国半導体メーカーにウェハを出荷しているほか、キオクシアやIntelなど、世界中の半導体メーカーにもウェハを出荷。2021年の売上高は1兆8496億ウォンで、シリコンウェハメーカー売上高ランキングでは、信越半導体、SUMCO、GlobalWafers、Siltronicに次ぐ5位となっている。