具体的な成果として、両評価法を比較した結果、一度大きな騒音にさらされた後、音を小さくした場合、アンケートではストレスが解消される傾向を示すのに対して、感性アナライザでは無意識のストレスが解消されにくいことが確認されたという。

なお、研究チームでは、今回の研究成果について、今後、新しい空のインフラを展開させる上でのガイドライン策定や、地上社会にやさしい革新的機体を生み出す上で重要な知見になるものと期待されるとしている。たとえば、商業地域、オフィス地域、工業地域、住宅地、市街地/過疎地など、地上社会の状況や時間帯に応じた、適切な飛行ルールの策定などへの重要な知見となるとしているほか、ストレス度を定量的に評価可能な感性アナライザをこの問題に活用することにより、地上社会にやさしい革新的機体を生み出す上での設計基準の明確化が期待できるとしている。