TSMCは9月8日、2022年8月の月次決算を発表した。それによると、連結売上高は前月比16.8%増、前年同月比58.7%増の約2181億3200万NTドルとなり、単月での過去最高額を更新したという。また、2022年1月から8月までの売上高合計は前年同期比43.5%増の1兆4301億NTドルとなったという。

  • TSMCの2022年8月売上高

    TSMCの2022年8月売上高 (出所:TSMC Webサイト)

台湾の複数のメディアは、同社の財務関係者の談話として、「現在の半導体業界は減速しており、市場は騒がしいが、TSMCの顧客からは5nmおよび7nmの先端プロセスに対する強い需要が持続しており、NTドルの為替レートの下落と相まって、収益を押し上げた」と、躍進の背景を伝えている。先般発表されたApple iPhone 14シリーズ用プロセッサが出荷されたことも売上高を押し上げにつながったと思われる。

なおTSMCでは、先端プロセスに関する生産能力は2022年も引き続き逼迫しているため、ドル基準での年間成長率は30%代半ばになるという従来予想をいまのところ変更していない。しかし、一部の台湾半導体業界関係者からは、TSMCの7nmプロセスの顧客数が最近少なくなり、はじめて先端プロセスの生産能力に余裕が出始めており、2022年第4四半期から2023年第1四半期にかけて出荷額が減少する可能性があるとの指摘がでているという。