コニカミノルタは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染を防止し、安心・安全に暮らせる環境づくりに貢献するため、ウイルス消毒に有効なオゾン関連製品のリーディングカンパニーであるタムラテコとオゾン発生装置「バクテクター2.0MD」を共同開発し、DMC-MIKAWAにて量産化したことを3月31日に発表した。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴ってオゾン除菌装置の需要が急増する中、タムラテコは、部品調達や生産面においての供給課題に直面。そのような中、タムラテコとコニカミノルタは、2020年12月より、オゾン関連製品の製造能力増強のために必要な部品の調達で、協業関係を結んだという。また、オフィスや介護施設に適したタムラテコの既存オゾン関連製品について、コニカミノルタグループの販路を活用した国内販売協業も行ってきた。

今回、共同開発を行ったバクテクター2.0MDは、コニカミノルタの複合機技術や、ヘルスケア製品での医療機器と同等の厳密な製品化プロセスを活用し、高付加価値の設計に加え高品質を実現しているとしている。

同製品は低濃度オゾンガスを使用して、室内に付着したウイルス・菌を除菌・不活性化するもの。タムラテコ製の既存製品で、学校、病院、老健施設、駅ターミナルなどさまざまな施設で採用され、全国の救急車にも搭載されるなど公的機関にも納入実績がある「バクテクター」の新製品として共同開発に至ったという。

オゾン濃度センサ-を用いた制御でオゾン濃度を安全な一定状態に維持できるほか、 動作開始からの除菌効果をCT値として検知し、インジケーターにて表示し、SDカードに過去1カ月間の動作推移を記録することができるという。

タムラテコブランドとしてタムラテコによる販売に加え、コニカミノルタグループの販路も活用し、日本で生まれたオゾン発生体の技術を異業種協業でさらに進化させ、日本のものづくりの力による価値共創として、タムラテコによる海外展開も計画されているという。

今後は医療向け新規製品をタムラテコと共同開発するとともに、将来的にはコニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI」の活用も視野に入れているとしている。