要素技術から応用分野まで幅広い組み込み・エッジテクノロジーの世界を垣間見ることができる「ET & IoT 2021」が11月17日~11月19日にかけて神奈川県のパシフィコ横浜にて開催されている。
2年ぶりの開催となったET & IoT 2021。インフィニオン テクノロジーズ ジャパンは「ET/IoT Technology AWARD 2021」の「IoT Technology 優秀賞」に選出された“60GHzスマート電波センサモジュールNJR4652 シリーズ”をはじめとした各種ソリューションを展示している。
同製品は、インフィニオンのアンテナ内蔵60GHzレーダーセンサICとArm Cortex-M4Fを搭載したMCU「PSoC6」などで構成するセンサモジュール。「技適認定済みや小型モジュール化という使い勝手の良さ」が受賞理由の1つとして挙げられていた。
ブースの担当者によれば、小型化したことで、電波センサとしては世界最小クラスのため、さまざまなデバイスにデザイン性を担保しつつ搭載できることや、電波センサのため、障害物があってもヒトを認識できることなどが特徴とのことだ。
60GHzスマート電波センサはインフィニオンのアンテナ内蔵60GHzレーダーセンサーICと2020年4月にインフィニオンが買収したサイプレスが開発していたMCU「PSoC6」などで構成するセンサモジュール。開発にあたって、インフィニオンと新日本無線が協業した。
サイプレスとの統合による新たな製品開発事例の1つといえるだろう。
また、展示では世界でトップシェアをほこる、USB Type-Cへの変換ポートコントローラ「EZ-PD Barrel Connector Replacement (BCR)」が紹介されている。
EUでは電子廃棄物(e-Waste)の抑制という観点からすべてのモバイル電子機器に共通の充電器を義務付ける規制措置を2020年に決議。今後はEUで取り扱う製品はUSB Type-Cで使用できることが条件となる可能性が高い。
EZ-PD BCRは製品に組み込むだけでUSB Type-Cによる給電方式に変換することが可能。機器メーカーが機器ごとに製造していた充電器が不要となるため、e-Wasteの削減に貢献できるという。
そのほか、小型のCO2センサといったさまざまなソリューションが紹介されている。