STMicroelectronics(STマイクロ)は、 2020年8月5日に発表されたSamsungのスマートフォン「Galaxy Note20 Ultra」に、自社のToF測距センサ「VL53L5」ならびに制御技術が採用されたことを発表した。 また、「Galaxy Note20 Ultra」と同時に発表された「Galaxy Note20」には、MEMS大気圧センサ、 6軸MEMSモーション・センサ、 およびEEPROMが採用されたこともも明らかにした。

同社のToF測距センサ「VL53L5」は、放射された光子が反射するまでの時間に基づいて距離を直接測定するFrightScene技術をベースとしたセンサであり、高度なカメラ性能が必要とされる複雑なシーンにおいても高速かつ正確なフォーカス性能を実現するために採用されたという。

また、Galaxy Note20に採用されたMEMS大気圧センサは、大気圧と現在地の高度を測定することで、 精密なアクティビティ・トラッキングなど、 垂直方向のモーション検出が重要となるさまざまなアプリケーションを実行可能にするという。

さらに6軸モーション・センサはGalaxy Note 20シリーズのスタイラスペン「S Pen」に組み込まれており、組み込まれているSTマイクロ独自の機械学習ロジックにより、ジェスチャ認識の分析を簡略化できるため、高速のジェスチャ検知および高い精度での認識が可能だとしている。

なお、6軸モーション・センサおよび大気圧センサは、 低ノイズかつ低消費電力であるとともに、機器の方向検出や歩数計、傾き、動き、大気圧の検出などAndroid OSの標準機能も効率的に実行できるという。