キヤノンは7月21日、1⁄1.8型で0.08luxという低照度環境下においてもカラーのフルHD動画を撮像可能な高感度CMOSセンサ「LI7050」を開発したと発表した。

同センサは、画素サイズ一辺4.1μmと小型ながら、高感度を実現するために画素構造に工夫を施すことで低ノイズを達成。0.08luxという低照度環境下においても、カラーのフルHD動画の撮像を可能とした。また、120dBのダイナミックレンジを実現するHDR駆動機能も搭載しており、例えば0.08luxから80000luxまでの環境で白とび、黒つぶれなしで撮像することができるとしているほか、通常駆動時でも75dBを実現しているため、0.08luxから500luxまでの環境で白とび、黒つぶれなしで撮像できるとしている。

さらに、MIPI CSI-2インタフェースに対応しているほか、任意の領域を選択し、読み出す情報量を削減することで、フレームレートを上げることができるROI(Region of Interest)機能や、カメラを天井などに逆さに設置した場合でも、センサ内で見やすい向きの画像にして出力する水平・垂直反転機能を搭載しているため、幅広い産業用カメラやネットワークカメラなどに組み込むことが可能だとしている。

なお、同製品は即日サンプル出荷を開始しており、発売は2020年10月下旬からを予定しているという。

  • LI7050

    1⁄1.8型で0.08luxの低照度環境でのカラー撮像を可能としたCMOSセンサ「LI7050」