Windows Latestは6月11日(現地時間)、「Microsoft just dropped Windows 11's biggest update of 2026, and these are the 5 best features」において、Microsoftより6月9日にリリースされたWindows 11バージョン25H2および24H2向けのセキュリティ更新プログラム「KB5094126」の注目の新機能を紹介した。

Windows Latestは「2026年最大のアップデート」と述べ、更新プログラムに含まれる6つの機能を解説している。

  • Windows 11向け6月更新プログラム「KB5094126」が公開された

    Windows 11向け6月更新プログラム「KB5094126」が公開された

KB5094126の注目の新機能

Windows Latestが注目したKB5094126の新機能および機能の改善は次のとおり。

マルチアプリカメラ - 1台のカメラを複数アプリで共有

新機能「マルチアプリカメラ」が登場した。これは1台のカメラを複数のアプリで共有する機能。従来はアプリがカメラを占有する仕組みだったが、今後は1台のカメラを会議アプリと録画アプリで共有するなどの利用が可能になる。

マルチアプリカメラはデフォルトで無効になっている。機能の設定は設定アプリの「Bluetoothとデバイス」→「カメラ」→「接続済みカメラ」セクションの任意のカメラをクリック→「カメラの詳細オプション」右側の「編集」をクリックする。「複数のアプリにカメラの同時使用を許可する」をオンに変更し、「適用」をクリックすればカメラの共有が有効になる。

  • マルチアプリカメラの設定画面

    マルチアプリカメラの設定画面

この設定画面の「基本カメラ」はカメラドライバーをMicrosoftの標準ドライバーに切り替える機能とされる。主にトラブルシューティングを目的とした機能で、不具合の発生箇所を「カメラ本体(ケーブルなど含む)」と「OEMドライバー」で切り分けることを可能にする。

企業のIT管理者は、グループポリシーの「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「カメラ」→「カメラオプションの構成」から、「マルチアプリカメラ」および「基本カメラ」を管理できる。

共有オーディオ - Bluetooth LE Audioを2台へ同時送信

共有オーディオが正式にリリースされた。Bluetooth LE Audioのブロードキャストテクノロジーに対応することで、2台のBluetoothオーディオアクセサリーに対して音声の同時送信を可能にする。

機能を利用するには、2台以上のBluetooth LE Audioデバイスとペアリングを完了しておく必要がある。次にクイック設定(ショートカットキー「Win+A」)の「共有オーディオ」タイルをクリックする。共有したいデバイスを2つ選択し、「共有」をクリックする。

なお、共有オーディオではマスターボリュームの他に、クイック設定から各デバイスの音量調整にも対応する。

タスクマネージャーでNPU使用率を確認可能に

タスクマネージャーがNPUの使用率表示をサポートした。タスクマネージャーの「パフォーマンス」ページに「NPU」が追加され、使用率および共有メモリーの消費量をリアルタイム表示できるようになった。

また、「プロセス」、「ユーザー」、「詳細」ページに新しい項目「NPU」および「NPUエンジン」が追加され、AI機能を使用しているアプリの識別、NPUの使用率、使用しているNPUの表示に対応した。加えて「詳細」ページには「NPU専用メモリー」および「NPU共有メモリー」が追加された。これら機能の追加により、ユーザーはAI関連タスクの負荷分析が可能になる。

Windows Searchが2文字検索に対応

Windows Searchが「2文字のファイル検索」に対応した。検索クエリーとして2文字を入力するだけで、ファイル名への一致を可能にする。これまでは3文字以上入力しなければファイルを見つけ出すことができなかった。

なお、今回のリリースには「部分文字列検索」は含まれない。2文字のファイル検索と共に動作テストが行われていたが、こちらは引き続きWindows Insider Programにてテストが継続される。

低遅延プロファイルでアプリ起動を高速化

アプリの起動やスタートメニューの表示速度を改善する新機能「低遅延プロファイル」が正式にリリースされた。負荷の上昇が予想される操作の直後にCPUクロックを最大値に引き上げることで、動作のもたつきを低減する。

Windows Helloが生体認証を優先利用

Windows Helloの顔認証および指紋認証が、既定のサインインオプションとして利用可能になった。従来はPIN認証を一時的に使用しただけで顔認証および指紋認証が既定から外れ、PIN認証に切り替わっていた。

この仕様変更に伴い、PIN認証の切り替え条件も変更された。今後はPIN認証を3回連続で使用した場合に、PIN認証を既定のサインインオプションに切り替える。これは生体認証装置の故障などに遭遇したケースにおいて、再設定の煩わしさを軽減する目的がある。

6月の更新プログラムはインストールを推奨

6月のセキュリティ更新プログラムには前述の新機能および機能の改善、さらに重要な脆弱性の修正が含まれており、すべてのWindows 11ユーザーにインストールが推奨されている。

また、2026年6月27日にセキュアブートの証明書が期限切れを迎えるため、証明書を更新するためにもインストールが必要とされる(参考:「Windows PCの『セキュアブート』証明書が2026年6月に期限切れ、更新状況の確認を | TECH+(テックプラス)」)。

証明書の期限が切れても直ちに起動できなくなるわけではない。しかしながら、将来的な影響が指摘されており、とくに長期間更新プログラムを適用していないユーザーにインストールが強く推奨されている。