5月の北米製製造装置の売上高は堅調

国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は、北米に本拠を置く半導体製造装置メーカーの2020年5月の売上高(3ヶ月移動平均)が前月比2.9%増、前年同期比13.1%増の23.5億ドルとなったと発表した。

SEMIプレジデント兼CEOであるAjit Manocha氏は、「新型コロナウイルスという向かい風の中にあって、短期的なマクロ経済の見通しが不透明であるにも関わらず、5月の北米の半導体製造装置メーカーの売上高は、半導体産業の長期的な回復力を示し続けている」と述べている。

  • 半導体製造装置

    2020年5月度および過去半年の北米製半導体製造装置の世界市場における月次売上高(単位:百万ドル)と前年同月比増減率 (出所:SEMI)

5月の日本製半導体製造装置も前年同期比16%増と好調

一方、日本半導体製造装置協会(SEAJ)は、日本製半導体製造装置(輸出を含む)の2020年5月度販売高(3ヶ月移動平均)を前月比1.3%減、前年同月比16.1%増の2054億5900万円と発表している。

世界市場における日本製半導体製造装置の売上高は、前月比ではわずかに低下したものの、前年同月比では16.1%増と、北米同様2桁成長を達成している。半導体産業は、2019年の不況を脱し、新型コロナウイルスによる非常事態宣言の解除を待って設備投資を再開しており、下期以降さらに大きく成長することが期待されている。

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    2020年5月度および過去半年の日本製半導体製造装置の世界市場における月次売上高(単位:百万円)と前年同月比増減率 (出所:日本半導体製造装置協会)

5月の日本製FPD製造装置は前年同期比27%減と下げ止まらず

SEAJは半導体製造装置統計と同時に2020年5月度のFPD製造装置速報(3ヶ月移動平均)も発表している。それによると、日本製FPD製造装置(輸出を含む)の5月度販売高は前月比1.5%増、前年同月比26.6%減の298億1800万円であったという。

日本製FPD製造装置は過去3ヶ月に渡り、前年同月比で20%を超える減少を続けており、半導体製造装置とは対象的に低迷ぶりがうかがえる。韓国勢2社(Samsung DisplayとLG Display)が液晶ディスプレイからの撤退を決めており、中国勢の投資も重点が液晶から有機EL(OLED)に移るなど、2020年は大型投資が期待できないとも言われており、FPD製造装置産業はしばらく不況が続きそうな気配である。

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    2020年5月度および過去半年の日本製FPD製造装置の世界市場における月次売上高(単位:百万円)と前年同月比増減率 (出所:日本半導体製造装置協会)