宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月5日、小惑星探査機「はやぶさ2」から小型ランダー「MASCOT」を分離する際に、はやぶさ2搭載の広角光学航法カメラ(ONC-W1およびONC-W2)を用いて、降下途中のMASCOTの撮影に成功したとして、画像を公開した。

  • 「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W2)で撮影された降下中のMASCOT

    「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W2)で撮影された降下中のMASCOT。撮影時刻は2018年10月3日10時57分54秒~10時58分14秒(日本時間)。はやぶさ2からMASCOTが分離した時刻は同日の10時57分20秒(日本時間) (C)JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研

  • 「はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影された降下中のMASCOT

    はやぶさ2」の広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影された降下中のMASCOT。画像は明暗強調処理を施したもの。撮影時刻は2018年10月3日10時59分40秒(日本時間) (C)JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研

なお、はやぶさ2は、MASCOTからのデータを確実に受け取るために高度3km程度の位置にとどまっていた状態から、10月5日にホームポジションへの復帰を予定していたが、台風25号の接近に伴う安全性を考慮。週末の日本からの運用ができなくなっても問題が無いようにと、10月8日に延期することを決定したという。