アクセルスペースは、次世代地球観測衛星「GRUS-3」7機の2026年7月以降に打ち上げ予定と発表。あわせて、ニコンの望遠鏡を搭載することを明らかにした。打ち上げは、米Exolaunchの相乗りミッション「Transporter-17」に搭載し、米カリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から実施を予定している。

  • アクセルスペース新衛星「GRUS-3」7機にニコンの望遠鏡搭載、7月以降打上げへ

    アクセルスペース新衛星「GRUS-3」7機にニコンの望遠鏡搭載、7月以降打上げへ

GRUS-3(グルーススリー)は光学センサを搭載した小型の地球観測衛星で、地上分解能(地上の物体を判別する能力)は2.2m。1機あたり観測幅28.3km、最長観測距離1,356kmの画像を撮影する能力を備え、7機によって地球上の同一地点(北緯25度以上の地点)を1日1回の頻度で観測できるようにした。

GRUS-3では、広範囲の高頻度観測や継続的なモニタリングの実現、高精細な画像提供によるデータ解析精度向上、観測バンドの追加と地球観測データ用途の拡大を、同機の価値として提供することにしている。

  • GRUS-3の提供価値。右上のGRUS-3 ミッションパッチは、衛星コンステレーションが鶴の群れのように地球を周回することを表したもの

    GRUS-3の提供価値。右上のGRUS-3 ミッションパッチは、衛星コンステレーションが鶴の群れのように地球を周回することを表したもの

  • GRUS-3の仕様

    GRUS-3の仕様

この衛星には、今回もニコンによる特注の望遠鏡を採用。ニコンのコア技術である光利用技術、精密技術をもとに、ニコンがこれまで培ってきた宇宙望遠鏡開発技術・ノウハウを活用しており、アクセルスペースのイメージセンサユニットと組み合わせて構成。小型衛星に収まる構造でありながら、高精細な画像を安定した品質で取得できるとしており、将来の量産を前提としたコスト効率の向上も両立させたとする。

アクセルスペースは、現在運用中の地球観測データ提供事業「AxelGlobe」(アクセルグローブ)において、100kg級のGRUSによる衛星コンステレーションを活用している。アクセルスペースとニコンはGRUS-1の開発時から連携しており、2018年12月に打ち上げた「GRUS-1」(グルースワン)の初号機をはじめ、2021年3月に打ち上げた追加4機にもニコンの望遠鏡を採用済み。継続的なパートナーシップを構築しており、光学衛星のキーパーツのひとつである望遠鏡の製造を今後も安定的に実施する計画だという。なお、GRUS-3とGRUS-1の光学系に基本的な差異はないとのこと。