ルネサス エレクトロニクスは6月30日、同社の100%子会社であるルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング(RSMC)の高知工場の閉鎖時期を2018年5月末に決定したことを明らかにした。

同工場の閉鎖については、2015年12月に「今後2~3年を目処に工場閉鎖を伴う集約の方針」という形ですでに発表されていたが、今回の決定により、閉鎖に向けた具体的なスケジュールが提示されたこととなった。

2018年5月末というスケジュールについて同社では、現在生産中の製品の需要状況や顧客の要望などを鑑みて決定したと説明しており、現在生産している製品については、グループ内の他拠点への生産移管が進められるほか、一部の製品はそのまま生産中止となる見通しだという。

なお、同工場に勤務する同社社員などの処遇に関しては、今後、労使で協議していく予定とのことだが、同社としては、高知県の協力を得る形で、雇用の継続に向けた努力をしていくとするほか、閉鎖される工場そのものの工場についても、県の協力を得て、譲渡先の確保などを目指すとしている。

ルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング(RSMC) 高知工場の外観 (写真提供:ルネサス エレクトロニクス)