ルネサス エレクトロニクスは1月31日、同社子会社のルネサス セミコンダクタパッケージ&テストソリューションズ(RSPT)の受託開発・製造および画像認識システム開発・製造・販売事業を、日立マクセルへ譲渡することで合意したことを発表した。

譲渡されるものとしては、具体的には、半導体製造装置用をはじめとする各種産業用制御ボードの受託開発・製造および画像認識システムの開発、製造、販売事業で、2014年のRSPT設立時に、1983年より同事業を行ってきた羽黒電子を吸収合併して運営してきたもの。ルネサスでは、継続して利益を創出しているものの、半導体および半導体ソリューションの設計、開発、製造、販売を主としたグループ事業との戦略的方向性が必ずしも一致していない状況に鑑み、当該事業のさらなる拡大やシナジー効果を期待できるパートナー企業を模索した結果、日立マクセルとの間で譲渡契約が締結されることになったとする。

日立マクセルでは、画像認識システムの開発、製造および販売力を積極的に活用し成長分野での拡大を図るとともに、受託開発・製造事業の持つ高い設計力と人財のシナジーにより、収益力強化を目指す計画としている。

なお、事業譲渡の完了は2017年5月1日を予定しているという。