Spansionは、同社マイコン「Spansion Traveoファミリ」の第2弾となり、車載ネットワーク向けのCAN-FDを搭載したCortex-R5マイコン「S6J3110シリーズ」のサンプル出荷を開始したと発表した。

CAN FDは、従来のCAN と同様に、信頼性の高い車体制御を実現すると共に、既存のソフトウェアおよびアプリケーションへの影響を最小限に抑えつつ、さらに高速なデータ通信を可能にする次世代規格で、同シリーズは、BCM(ボディコントロールモジュール)、エアコン(HVAC)などの車載用アプリケーションへ適用することを目的に開発されたもの。55nmプロセス技術が採用されており、CAN-FDによる最大5Mbpsの通信のほか、高度なプログラム制御を可能とする最大4MBのフラッシュメモリ、ネットワークセキュリティに対応するSHE(Secure Hardware Extension)、低消費電力化に向けたパーシャルウェイクアップなども実装されているという。

「S6J311EJAA」のブロックダイヤグラム