給湯器で表示されやすいエラーコード
給湯器にトラブルが起こったとき、エラーコードとともに安全装置が作動することがあります。安全装置が作動しているということは給湯器が正常に動いている証拠なので、慌てる必要はありませんが、適切な対処が必要です。
今回は、安全装置が作動されるエラーコード「140(14)」「710(71)」の2つの原因と対処法を説明していきます。
エラーコード140(14)の原因と対処法
「140(14)」のエラーコードが表示されたときには「お湯が出ない」「暖房がつかない」などの症状が出ていることがほとんどです。このエラーが表示される原因には、以下のようなものが挙げられます。
- 加熱防止装置の作動や断線
- 熱交換器機の損傷や寿命
- 配線の断線
- コネクタの不具合
上記のどの原因であったとしても、自分で解決することはできないので業者依頼が必要です。どうしてもお湯を使いたいときには、リモコンや給湯器本体をリセットすれば一時的に使用できるようになる可能性もあります。
しかし、一時的にお湯が出たとしても熱湯が出る危険性があるため、あまりおすすめはできません。
「140(14)」のエラーコードが表示されていることに気が付いたら、できるだけ早く業者に点検依頼をしましょう。
エラーコード710(71)の原因と対処法
「710(71)」のエラーコードが表示されているときにも「お湯が出ない」「暖房がつかない」「給湯器の電源が入らない」といった症状が出ます。
そして「710(71)」が表示される原因として考えられるのは、「給湯器内の電子基板や燃焼制御装置など、基盤部分の異常」「天候の影響」です。
基盤部分の異常が考えられる場合には業者依頼が必要になりますが、気温や天候によるエラーであれば一時的なエラーで済むことがほとんど。
前日との温度差が激しい日や季節の変わり目などに「710(71)」が表示されたのなら、まずはリモコンや給湯器本体のリセット作業をしてみてください。
リセット作業でエラーが解消されれば、修理依頼は必要ありません。ただし、リセットをしてもまたすぐにエラーコードが表示される場合には、基盤部分にトラブルが起こっている可能性が高いので、業者点検が必要です。
「140(14)」「710(71)」どちらのコードも、リセット作業によって一時的にエラーを解消することができます。
しかし原因を解決したわけではないので、修理をしない限りは何度もエラー表示を繰り返すでしょう。「お湯が使えるから」とエラーを放置せず、なるべく早く業者に点検依頼をしてください。
参考記事:給湯器のエラーの際に表示される「エラーコード」の意味とその対処法とは
給湯器はメーカーによって違いがある?
給湯器にはいくつか有名なメーカーがありますが、それぞれのメーカーで性能差はあるのでしょうか。
今回は、代表的な給湯器メーカーを紹介したのち、給湯器の性能や選び方について解説します。
代表的な給湯器メーカー4選
給湯器メーカーで代表的なものは、以下の4つです。
- リンナイ
- ノーリツ
- パロマ
- パーパス
それぞれのメーカーの特徴を簡単に述べると、まず、リンナイは高品質を保ちつつコストが低いメーカーだといえます。
また、ノーリツは他社より進んだ給湯器の開発が特徴的であり、石油給湯器も製造しているメーカーです。
パロマの給湯器は高いデザイン性が人気であり、給湯器の機能に加えてインテリアとしても楽しめるでしょう。
さいごに、パーパスはガスの排熱を生かした「エコジョーズ」を開発したことで有名な給湯器メーカーでして、環境にやさしくお得な給湯器が売りといえます。
給湯器の性能はメーカーによって違う?
給湯器はメーカーによって特徴が分かれますが、給湯を行うといった基本的な性能は変わりません。どのメーカーでもきちんとお湯を使えますので、違いは細かな特徴や機能だけになります。
「このメーカーなら絶対安心」「このメーカーは選んではいけない」といったものは存在しないため、自分や家族のライフスタイルから適した特徴のある給湯器メーカーを選ぶと良いでしょう。
給湯器はメーカーの特徴を理解して選ぼう
給湯器メーカーごとに性能の差はないため、給湯器を選ぶ際はメーカーの特徴を理解した上で、自分に合ったものを選ぶ必要があります。
給湯器を選ぶ際の簡単なポイントとして、以下の3つの項目を意識してみると良いでしょう。
- 家族の人数やお湯の使用環境
- ガスの種類(都市ガス or LPガス)
- 追い焚き機能を求めるかどうか
まず、家族の人数やお湯の使用状況、さらに給湯器の設置環境から、どのような機能や特徴を持った給湯器が適しているのかを考えてみてください。
次に、ご自宅のガスが都市ガスだった場合は、ハイブリッド型の給湯器で電気代やガス代が異常に高くなるのを防ぎ、反対にLPガスの場合は、ガス代が高いため「エコジョーズ」を選ぶことで節約が期待できます。
そして、追い焚き機能を新たに必要とする場合は、給湯器の交換だけでなく追い焚き機能を利用するための工事が必要になるため、必要性と各メーカーの給湯器について再度考えてみましょう。
参考記事:メーカーごとに違いがある?ガス給湯器のメーカー別の特徴を比較!
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