エコキュートから水漏れが起きた場合の応急処置
エコキュートから水漏れが起きた場合、応急処置として以下のことを行いましょう。
- エコキュートの電源を止める
- エコキュートの止水栓を締める
- 必要に応じて水道の元栓を締める
エコキュートの電源を止める
エコキュートから水漏れが起きている場合、エコキュート本体の電源を切りましょう。
理由としては水漏れが発生している場合、水漏れの位置によっては電気系統にトラブルが発生する可能性があるためです。
まずはリモコンで電源をオフにし、その後にエコキュート本体についている漏電ブレーカーを落とし、コンセントを抜きましょう。
エコキュートの止水栓を締める
電源を止めたあとは止水栓を締めましょう。
止水栓を締めることで水の供給が止まり、水漏れ被害の拡大を防ぎます。
エコキュート本体下部にあるパネルを外し、止水栓を締めましょう。もしも止水栓の場所や締め方がわからない場合は取り扱い説明書を確認しましょう。
必要に応じて水道の元栓を締める
電源を切る・止水栓を締めることでエコキュートの水漏れの応急処置はできますが、万が一水漏れが止まらないという場合は、水道の元栓を締めることで、一時的に水漏れ対策が可能です。
しかし水道の元栓を締めることで家全体の水が出なくなってしまうため、もしもこの方法で応急処置をする場合はすぐに修理業者に連絡しましょう。
エコキュートから水漏れが起きた時に起こる症状
エコキュートから水漏れが起こった際には以下のような症状が起こることがあります。
- エラーコードが頻出する
- 給湯が不安定になる
- 電気代・水道代が高騰する
最近、上記に当てはまる症状に心当たりがある場合は水漏れが起きている可能性がありますので、注意が必要です。
エラーコードが頻出する
エコキュートから水漏れが発生している場合、「お湯がなくなりました」という意味のエラーコードが頻出することがあります。
エラーコードとは給湯器やエコキュートなどに何かしらの不具合が起きた際にリモコンに表示される数字のことですが、水漏れが起きている場合、通常よりも水を多く使っているため、お湯不足を意味するエラーコードが頻出します。
引用元:>CENTURY21明和ハウス
もちろん、お湯をたくさん使ったあとにそのコードが表示されるときには、通常の表示と考えて構いませんが、あまりにも頻繁に、またはお湯をあまり使用していないにも関わらずエラーコードが表示がされる場合、水漏れが起きていると考えた方がいいでしょう。
また、リモコンに残湯メモリが表示されていますが、その残湯表示がなかなか増えない場合にも水漏れが起こっている可能性があります。
日々使用するお湯なので、あまり突発的に使用量が急増することは考えにくく、エコキュート自体の貯湯タンクも余裕を持って設計されているはずです。
あまりに頻繁にお湯がなくなるなど、お湯を貯める機能にトラブルが起きているように感じる場合は、水漏れを疑いましょう。
各メーカーのエラーコードについてはこちらの記事でまとめていますので参考にしてください。
給湯が不安定になる
エコキュートの水漏れが起こると、お湯が水に戻ったりお湯に戻ったりと不安定になることがあります。
蛇口をひねって最初に水が出るのは正常な動作ですが、お湯が出たと感じたらすぐに水に戻るなど、1度出始めたお湯が水に戻ることが起こった場合には、何らかの故障が起きている可能性があります。
水漏れの場合、お湯の配管から水漏れが起き、お湯と水のバランスが崩れてしまうということで不安定になるという症状が起きるため、お湯関係の配管にトラブルが起きている可能性があります。
ただし、水漏れではなくエコキュートの温度センサーが故障している可能性も考えらますが、どちらにせよ1度点検してもらうべきでしょう。
電気代・水道代が高騰する
エコキュートの水漏れが起こると、電気代や水道代が急激に高くなることがあります。
配管や本体のどこかから水漏れが起こっているため、使用していないのに水道メーターが回っていたり、使用している際に水道メーターが必要以上に回るため、料金が高騰します。
また、機械的に処理できないトラブルであるため、水が少ないにもかかわらず必要以上に電力を使用するなど、電気の使用量が増えてしまう場合もあります。
一概にエコキュートが全ての原因であるとは判断できないのが水道代や電気代の急増ですが、ここまでに述べたトラブルに少しでも思い当たる場合には、水道や電気のトラブルと同時に、エコキュートの故障も疑ってみるといいでしょう。
エコキュートから水漏れが起きる原因
エコキュートから水漏れが起こる原因としては以下のようなものがあげられます。
- エコキュートの寿命
- 配管の損傷
- メンテナンス不足
- 自分でエコキュートを移動させた
- 長期間のエコキュート非稼働
エコキュートの寿命
エコキュートには寿命があるため、水漏れの原因が寿命である可能性があります。
エコキュートは2001年に製品化され、給湯器としての歴史が約20年と短いため、あまり具体的な耐用年数についてははっきりわかっていないというのが現状です。
しかし、およそ10年~15年程で寿命を迎えると言われており、使用年数が長くなればなるほど故障が目立つ傾向にあります。
そのため、10年以上同じエコキュートを使用してるという場合は、水漏れの原因が寿命である可能性があります。
エコキュートは設置場所の環境や使い方によって寿命が短くなる、もしくは長くなることがあり、15年を超えても問題なく使用できるケースもありますので、あくまで原因の一つとして念頭に置いておいてください。
配管の損傷
エコキュートで使用している配管の損傷が水漏れの原因である可能性があります。
配管が損傷してしまうと、損傷部分から水が漏れてしまうため、1章で説明したような症状が起こってしまいます。
損傷の原因としては例えば、寒いときに配管が凍結して破損したり、長期間外の環境に晒されたりしたことによる劣化などが考えられます。
このようなトラブルを避けるために、設置時に配管に保温材などを巻き付けますが、保温材が巻かれていたとしても配管は劣化します。
ですので、これも経年劣化の一つにはなりますが、水漏れが起きた際には配管も必ず点検しましょう。
メンテナンス不足
エコキュートのメンテナンス不足によって水漏れが起きることがあります。
エコキュートの配管は使用すればするほど経年劣化が進んでいきますが、配管をメンテナンスしなければ配管から水漏れが発生します。
それ以外にもパッキンの摩耗や貯湯タンクの腐食など、メンテナンスをしないことでさまざまな箇所の経年劣化が進んでいきますので、年に1回程度の定期的なメンテナンスを行いましょう。
自分でエコキュートを移動させた
業者に頼まずに自分でエコキュートを移動させると、水漏れの原因となる場合があります。
エコキュートの設置は、基本的に移動を想定していません。
また、設置場所は配管やその接続部分までの最短距離等を考えて設置されているため、自分で移動させると配管が外れたり配管の損傷があったりと、トラブルの原因になります。
エコキュートをどうしても移動させたい場合には、必ず業者に頼むようにしましょう。
長期間のエコキュート非稼働
長期旅行など、エコキュートを長い間使用しないままにしておくと、エコキュートが故障する場合があります。
これはヒートポンプ作動のためにタンク内の減圧が行われるからです。
長期間の未使用から再び使用する際に、お湯がしっかり出るようであれば故障ではないので問題なく使えますが、お湯が出ない場合は復旧作業をする必要があります。
エコキュートから水漏れが起きた場合に行うべき対処法
エコキュートから水漏れが起きた場合に行うべき対処法には以下のようなものがあります。
- 再起動を行う
- 止水栓を閉める
- 電源を切る
基本的に自分でできる処置はあくまで応急処置となり、水漏れをしっかりと直そうとするのであれば給湯器業者に相談する必要があります。
再起動してみる
エラーコードが頻出するなどの症状に対しては再起動を行う方法があります。
パソコンなどほとんどの電子機器でも、再起動したらトラブルが直ったということもあります。
ですので、1度エコキュートの電源を切って、しばらくしてからもう1度電源を入れ、再び普通に使用できるようであれば、大掛かりな故障ではなく一時的なものだったと判断できます。
止水栓を閉める
水漏れが起こっている場合には、応急処置として止水栓を閉めることで水漏れを止めることができます。
水漏れをそのままにしていると、無駄な水道費がかかってしまいますので、まずは止水栓を閉め、水を止めることで、応急処置をすることができます。
しかしあくまで応急処置ですので、業者に点検・修理を依頼する際は「止水栓を閉めている」という旨をきちんと伝えておきましょう。
電源を切る
水漏れが確認できた場合は、エコキュートの電源は切っておきましょう。
水漏れの箇所によってはエコキュートに水がかかってしまい、それに伴って電気系統のトラブルが併発している可能性があります。
例えば、エコキュートのヒートポンプユニットに水がかかった影響で電気系統が破損した場合、感電したり漏電があったりといった、大きな二次被害が起きてしまう可能性があります。
電源を切るだけで不安ならば、エコキュート専用ブレーカーを落とすなど、そもそもの電力供給を絶ってしまいましょう。
エコキュートの水漏れは修理業者に相談しましょう
エコキュートの水漏れは自力での修理はほとんど不可能ですので、業者に修理を依頼する他ありません。
例えば、先にあげたエコキュートの自力での移動など、元の位置に戻せば元に戻るというわけではなく、外れた配管を再び接続したりするには、専門的な技術が必要です。
だからこそ、悪質な業者にひっかからないためにも下記項目を意識してしっかりと業者を選ぶ必要があります。
- .事前見積もりと説明の丁寧さ
- .営業時間、駆けつけ時間の確認
- .アフターフォローの有無
- .実績のあるところがより信頼できる
1.事前見積もりと説明の丁寧さ
業者に依頼をする前に、事前見積もりと説明が丁寧で納得できる業者を選びましょう。
悪質な業者の多くは修理相場に比べてあまりに安すぎる、もしくはあまりに高すぎる値段で見積もりを出してくることも少なくありません。
実は見積もりが安ければ安いほどいいというわけではなく、見積もりには記載されていなかった料金を追加費用として請求してくる手口があります。
ですので、相場と比較して見積金額は適正か、そしてその説明が丁寧かをしっかりと自分の目で確かめることが重要になります。
見積金額が問題なくても、態度が悪い・説明が雑だと手抜き工事を行われる可能性もありますので、値段だけではなく、説明の丁寧さや態度にも注目しておきましょう。
ちなみにエコキュートの修理費用についてはこちらの記事でもご紹介していますので読んでみてください。
2.営業時間、駆けつけ時間の確認
業者によっては修理を申し込んでから駆けつけてくれるまでに30分以内など、非常に迅速な対応を期待できたり、24時間体制で対応していたりする場合があります。
しかし、時間外の対応になると時間外料金が発生したり、時間帯によっては人員の都合もあるため駆けつけに時間がかかったりします。
例えば、見積もりが無料とホームページに書いてあっても、出張費が取られる場合があり、企業によって深夜早朝料金や土日祝日の割増料金などが発生する場合もあります。
ですので、訪問までにどのくらいの時間がかかるのか、営業時間や割増料金は無いか、などは必ず確認しましょう。
3.アフターフォローの有無
修理を依頼しようと考えている業者に保証やアフターフォローがあるかどうかを必ず確認しましょう。
修理を行う業者は専門的な知識と技術を持った業者であるとはいえ、判断に誤りがあることはあり得ます。
そんな場合に、また以前と同様かそれ以上の料金を払って同じ症状を修理してもらうよりも、アフターフォローや保険への加入がある企業を選んで、修理後のケアをしっかりしてくれる業者の方が安心だと思います。
ですので、見積もりを行う際に、「保険には加入できますか?」「アフターフォローはどうなっていますか?」となどを確認し、しっかりと説明があるところを選ぶと安心です。
4.実績のあるところがより信頼できる
業者にどのくらいの実績があるのかを確認しましょう。
事例数がある業者は、それだけ知識と経験があり、信頼されてきた証ですので、ホームページ等に記載のある実績を必ずチェックしましょう。
また、事例数だけでなくその内容もできればチェックを行う方が良いでしょう。
理由として、業者の規模や創業年数によって事例数は変化します。
例えば、大手の給湯器専門業者と地元密着型の小さい業者では事例数は圧倒的に違いますし、50年続く業者と3年しか続いていない業者でも事例数は違います。
ですので、実績の数だけではなく、具体的な事例を詳細かつわかりやすく紹介している業者であれば、より信頼できる可能性が高いため、そういった部分もチェックしてください。
まとめ
お湯が出なければ現代での生活はほとんど不可能と言っていいでしょう。
エコキュートは使用している人にとっては生活の要です。
少しでも故障かな?と思ったら、自力で解決するのではなく、信頼できる業者に頼めるように、自宅に対応している水道工事業者をあらかじめ調べて依頼する企業を決めておくのもおすすめです。
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