給湯器の交換を行っている業者
給湯器の交換は主に次の業者がおこなっています。
- ガス会社
- 給湯器メーカー
- 家電量販店
- リフォーム業者
- 給湯器専門業者
- 水道屋さん
まずはそれぞれの業者の特徴やメリット・デメリットを確認しておきましょう。
ガス会社
給湯器の交換は東京ガス、大阪ガス、東邦ガス、西部ガスなどガス会社でおこなっており、給湯器が故障した際に一番に思いつく業者だと思います。
普段から利用している業者ですので安心感が強く、ガス機器のリース契約もおこなっていますが、その反面、他の業者と比較すると交換にかかる費用が割高になる傾向にあり、また選べるガス給湯器の種類も少ないため、希望する機種がない可能性もあります。
ガス会社のメリット・デメリット | 内容 |
---|---|
メリット | ●普段利用してよく知っているので安心感がある ●毎月「ご使用量のお知らせ」が入るので連絡先を調べやすい |
デメリット | ●ほとんど割引しないので他の業者に比べて料金が高い ●在庫の種類が少ないためあまり選べない |
給湯器メーカー
給湯器のメーカーに交換を依頼することも可能で、国内の4メーカー(ノーリツ・リンナイ・パロマ・パーパス)がおこなっています。
中でもノーリツとリンナイは国内シェアの8割を分けあっているため、2強と呼ばれています。
他の業者と比べると、自社製品に関しては知識があるためそういった部分では安心ですが、基本的には修理対応のみの受付となっており、修理ができなかった場合のみ交換となります。
現在使っているメーカーと同じメーカーの給湯器に交換したい方、給湯器メーカーにこだわりがある方にはおすすめですが、割引率が低いためガス会社と同じく他業者と比べると値段が比較的割高になってしまう傾向があります。
給湯器メーカーのメリット・デメリット | 内容 |
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メリット | ●給湯器のメーカーなので商品知識に信頼がおける ●知名度が高くて安心感がある |
デメリット | ●割引率が低いため安く購入できない ●土日はサポートセンターが休みで対応が遅くなるケースがある ●修理の場合は指定業者が対応するためどのような業者が施工にくるかわからない |
家電量販店
家電量販店では給湯器本体の販売から施工までおこなっています。
店頭に実物があればその商品についての説明を受けることも出来ますし、普段買い物に利用している家電量販店であれば、ポイントをためたり、ポイント利用して安く購入したりできるでしょう。
またセールやキャンペーンがあればそれを利用して安く購入することもできますが、一方で専門的な知識はなく、工事に来るスタッフも下請けであることが多いです。
家電量販店のメリット・デメリット | 内容 |
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メリット | ●購入前に実物を見ることができる ●型落ち品を安価な価格で購入できる ●スタッフに直接話を聞いたり質問したりしてから購入できる |
デメリット | ●専門的な知識は他の業者に劣る可能性がある ●自社スタッフが施工しないのでどのような業者が施工にくるかわからない ●提携しているガス会社の現地調査が必要なので施工までに時間がかかる |
リフォーム業者
リフォーム業者は大掛かりな工事を取り扱うため、給湯器交換工事のみを行なうケースは少ないです。
言い換えるとお風呂やキッチンなどその他にも困っている箇所があり、同時に依頼したいという方にはおすすめです。
リフォーム業者のメリット・デメリット | 内容 |
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メリット | ●給湯器以外の工事も同時におこなう場合は割引してもらえる ●地域密着型なら工事までスピーディーにおこなってもらえる ●修理が必要になったときも対応が早くて安心 |
デメリット | ●ガス工事は外注になる場合がほとんどなのでどのような業者が施工にくるかわからない ●ホームページで施工例を確認できないケースが多い ●悪質業者に注意が必要 |
給湯器専門業者
給湯器専門業者とは、さまざまなメーカーの給湯器を取り扱い、販売や施工をおこなっている業者で、中には店舗を持たないネット系業者もあります。
これまでの業者と比較すると費用面でも知識・技術面でもメリットが多く、おすすめではありますが、これまでの業者と異なり、業者数が多いこととその中には悪徳業者がいることが大きなデメリットになります。
給湯器専門業者のメリット・デメリット | 内容 |
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メリット | ●給湯器に関する知識や施工実績が豊富 ●ネット系業者は割引率が50%〜80%になることがあるため安く購入できる ●独自のアフターフォローが充実している |
デメリット | ●信頼できる業者を自分で探し出す手間がかかる ●悪質な業者もいるため安さだけで選ぶのは危険 |
水道屋さん
主に水まわりのトラブル対応を行っている水道屋さんでも、給湯器の交換に対応している場合があります。
給湯器の交換を検討するきっかけが給湯器から水漏れしているなどのトラブルの場合、まずは水道屋さんへ相談するのがおすすめです。なぜなら、水漏れの原因が給湯器ではなく水道管が原因の可能性もあるためです。また、給湯器を交換せずとも修理対応で解決できる場合もあります。トイレのつまり、蛇口の水漏れなど、緊急のトラブル対応を行っている水道屋さんはスピーディな対応が期待できます。
ただし、給湯器に対応していない水道屋さんもあるため、対応サービスは事前に確認しましょう。また、水まわり修理などの緊急対応サービスは高額請求などのトラブルが多く報告されているため、会社の実績や資格の有無などをしっかり確認して信頼できるところに依頼しましょう。
水道屋さんのメリット・デメリット | 内容 |
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メリット | ●水漏れなどのトラブル原因を調査してもらえる ●スピーディーに対応してもらえる ●割引率が50%〜80%になることがあるため安く購入できる |
デメリット | ●給湯器に対応していない業者もある ●信頼できる業者を自分で探し出す手間がかかる |
ガス給湯器交換業者選びのポイント
ここからは給湯器交換を依頼する業者選びのポイントを解説します。
給湯器の交換は複数の業者がおこなっているため、どこに頼むか決めるのが難しいという方が多いでしょう。
次に挙げるポイントを意識して、信頼できる業者を見つけましょう。
- 施工実績・口コミ
- 対応スピード
- 保証・アフターサービス
- 取り扱いメーカー
- スタッフの対応
水道局指定業者といわれている指定給水装置工事事業者だと安心して依頼することができます。
以下に、水道局指定で見積もり料金無料のおすすめ業者を表にまとめていますので、参考にまずは公式サイトを確認して相見積もりをしてみてくださいね。
業者 | 水道局指定 | 見積もり | 即日対応 | 修理料金 | 交換料金 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|
イースマイル |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 14,300円~ (部品代込) |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
ハウスラボホーム |
◎ | 無料 | ◎ 最短20分 |
◎ 11,000円~ (部品代込) |
◎ 33,000円~ +商品代 |
詳細 |
キンライサー |
◎ | 無料 | △ 当日・翌日 |
× 修理不可 |
◎ 38,500円~ +商品代 |
詳細 |
各市区町村の水道局から、給水装置工事・排水設備工事を法律法令に基づいてその市区町村内で適正に施工することができる水道業者として認められています。
※水道局指定業者はお住いの市区町村の水道局指定かご確認ください。
※対応エリアは一部市区町村を除く場合があります。詳細は公式サイトでご確認ください。
施工実績・口コミや評判
信頼できる業者を見つけるには、その業者の施工実績や利用者の口コミ・評判が参考になります。
施工事例数はホームページを見ると、年間の施工件数などが記載されていますので、経験豊富な業者に依頼するのが安心です。
また、施工実績として施工した現場の写真などが掲載されていれば、信頼度が高いでしょう。
多くの業者が施工実績をホームページ上で公開していますし、施工実績が不明な業者より、経験豊富な業者を選んだ方が安心できますので事前に確認しておきましょう。
また、口コミを見ることで、その業者を実際に利用した人の感想や評価を知ることができます。
口コミを探す方法としては、業者のホームページやSNSなどがありますので、まずは業者の口コミや評判についてを探してみましょう。
口コミや評判が豊富に掲載されている業者は安心して依頼できると考えられます。
業者のホームページ以外では、Googleマップの口コミを参考にする方法もあります。
ただし、口コミを完全に信用することは危険です。例えば匿名の口コミ投稿サイトに自作自演の口コミを投稿していたとしても、一般の人から見るとどの口コミが自作自演の口コミなのかを判別することが非常に難しいからです。
そのため、匿名の口コミサイトの投稿はあまり信用せず、公式サイトやSNSなど本当に利用したことがある人だとわかるような口コミ・評判の内容を参考にしましょう。
対応スピード
給湯器交換を頼む業者を選ぶときは、対応スピードについても重視したいものです。
給湯器がまだ使用できるような状態で交換を考えている場合は別ですが、給湯器の寿命などで故障してお湯が出ない場合、今すぐにでも交換に来てもらいたいものです。しかし、業者によってはすぐに対応してもらえないこともあります。
たとえば大手給湯器メーカーなどは土日が休業日の場合が多く、迅速な対応ができないときもあるものです。
対応までに時間がかかれば、その間は給湯器を使用できないため、すぐに交換してほしいときは、対応スピードを重視しましょう。
給湯器専門業者の中には24時間365日受付していて、迅速に対応してくれる業者もあります。
また、即日対応可能な業者もありますので、緊急時は対応スピードを重視して選ぶと設置までがスムーズです。
保証・アフターサービス
給湯器の寿命・耐用年数は10年〜15年です。
一度交換したら長期に渡って使用するものですが、耐用年数まで使わなくても故障することがあります。
給湯器のメーカー保証は1年か2年で、BL認定品は2年、非BL認定品は1年となっています。
ちなみにBL認定品とは、財団法人ベターリビングによって優良住宅部品としての認定を受けた商品のことです。
所有者登録をすれば、保証期間が3年または5年に延長されます。
しかし、5年を過ぎて故障した場合、修理費用が有償になってしまうため、給湯器の交換を依頼する業者がどのような保証をしてくれるか確認しておくと安心です。
独自の保証制度を設けている業者もありますので、どのような内容か確認しておきましょう。
中には本体と施工に10年の保証をつけている業者もあります。
保証してもらえる期間やアフターサービスの内容については契約前にしっかりと話を聞いておきましょう。
取り扱いメーカー
取り扱いメーカーが豊富な業者を選べば、機種の選択肢が増えますので、給湯器の交換を頼む業者を選ぶときは、取り扱っているメーカーを確認しておきましょう。
また、在庫をしっかり確保していることも重要なポイントです。
在庫切れが多い場合、たとえ取り寄せてくれるとしても、対応は遅れますが、在庫を確保している業者であれば緊急時も迅速に対応してくれるので安心です。
以上の理由から給湯器交換を依頼する業者は取り扱いメーカーや在庫が豊富な業者を選ぶのがおすすめです。
スタッフの対応
電話での問い合わせや見積もり依頼のときなど、正式な契約を交わす前にスタッフの対応をチェックできます。
連絡がきちんと返ってくるかはもちろん、電話での受け答えが感じ悪かったり、説明が丁寧ではない場合は信頼できる業者かどうか怪しい部分があるため、他の業者を探した方がよいでしょう。
スタッフの対応は、業者の社員育成や仕事への姿勢を知るための指標となり、特に最初にお客様と接するコールセンターのスタッフの対応はその業者の第一印象を決める重要なポイントです。
そのため、できれば電話での見積もり相談を行い、応対の品質を各業者ごとに比較するのが良いでしょう。
対応が悪い業者は施工技術やアフターサービスの質も不安がある可能性もあり、今後故障したときや、点検を依頼したいとき、気軽に相談しにくいかもしれません。
給湯器の業者とは長いお付き合いになるため、対応が良い業者を選びましょう。
業者依頼をするときの注意点
業者依頼をするときの注意点を4つ挙げます。業者選びに失敗しないためにも確認しておきましょう。
- 激安を強調している業者は避ける
- 高額な料金を提示してくる業者は避ける
- 有資格者を雇用している業者に依頼する
- 手数料の有無を確認しておく
激安を強調している業者は避ける
できるだけ安く交換できたら嬉しいものですが、激安という言葉を強調している業者は避けた方が無難です。
理由としては安さばかりを強調している業者は、必要なコストをカットしていたり、技術が伴っていなかったりする可能性があります。
相見積もりを取って他の業者よりかなり安い業者がいたら、なぜそれほど安いか説明してもらいましょう。
一部の悪質な業者は、最初に激安価格を提示し、後から追加工事が必要として高額な料金を請求することがあります。
また、見積書の内訳を曖昧にしている業者も悪質業者の可能性があるため、工事の内容を確認しておきましょう。
相見積もりをとるのは、他社より少しでも安い業者を見つけるためではなく、自宅の状況を踏まえた給湯器交換の適正価格を知るためのものです。
相見積もりで激安価格を提示した業者は悪質な業者の可能性があるため、避けておいた方が賢明です。
高額な料金を提示してくる業者は避ける
激安な料金を提示する業者は怪しいので敬遠した方が良いですが、だからといって高額な料金を提示する業者が安心というわけではありません。
高額な費用を出してくれる業者は後から大幅な値引きをし、あたかも安い業者に見えるようなやり方をしますが、実は値引き後の金額は他の業者と比較してもまだ工学であるという可能性があります。
相見積もりをとって、他社と比べて高額な料金を提示した業者は信頼できる業者とはいえません。
少なくとも3社以上の業者から相見積もりをとり、適正な金額を提示する業者を選ぶようにしましょう。
有資格者を雇用している業者に依頼する
給湯器の交換や修理は資格が必要なので、ホームページを確認して有資格者を雇用しているか確認しておきましょう。
ホームページに記載がない場合は、見積もりを依頼する際に確認しておくと安心です。
給湯器の交換に必要な主な資格には以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス設備士
- ガス可とう管接続工事監督者
- ガス消費機器設置工事監督者
- 簡易内管施工士
- 第二種電気工事士
- ガス機器設置スペシャリスト
- 給水装置工事主任技術者
給湯器は電気・ガス・水道に接続するため、さまざまな資格が必要です。しかし、無資格で給湯器の取り付け工事を行なう業者もいるので注意が必要です。
業者を選ぶときは、必要な資格を有しているか確認しておきましょう。
手数料の有無を確認しておく
見積書には手数料の記載がないものの、実際は手数料が発生するケースもあります。
思ったより高額な費用を請求されたということにならないよう、手数料の有無を確認しておきましょう。
手数料には出張費、廃材処理費などがあります。
さまざまな手数料を加算されて高額な請求になる恐れがありますので、見積書に手数料の記載がないときは「出張費はかからないのですか?」「見積書に記載されていない手数料はありますか?」と確認しておきましょう。
あらかじめ確認しておけば、後から請求されることもないので安心です。
給湯器交換にかかる費用の相場
給湯器を交換する場合にかかる費用の給湯器の本体価格や依頼する業者によって違うため、ここでは給湯器の出湯能力を表す号数別の費用の相場を紹介します。
ちなみに、一般的な家庭では16号〜24号が使われています。
16号の交換費用
給湯器の号数は、水温+25℃のお湯が1分間に出る量を表します。すなわち16号とは1分間に16リットルのお湯を出す給湯器です。
16号は1人暮らし〜2人家族向けのタイプで、家の中の複数箇所で同時にお湯を使わない家庭に向いています。
現在16号をお使いの方で、特に不便に感じていない方は、同じ16号に交換するのがよいでしょう。
お風呂と台所の洗い物など、家の中の2箇所でお湯を同時に使って物足りなさを感じることがある方は、号数を上げて20号と交換することをおすすめします。
給湯器には、給湯専用のタイプ、追い焚きができるタイプ、自動で足し湯や配管洗浄もできるフルオートタイプがあります。
工事費を含む料金の相場は以下の通りです。
給湯器の種類 | 費用相場 |
---|---|
給湯専用 | 65,000円〜200,000円 |
オートタイプ | 120,000円前後 |
フルオートタイプ | 130,000円〜150,000円 |
20号の交換費用
20号は1分間に20リットルのお湯が出せる給湯器で、冬場でも毎分約13.5リットルのお湯が作れます。
20号は家の中の2箇所で同時にお湯を使えるくらいの能力がありますので、2〜3人家族に向いています。
現在20号を使っていて不便に感じることがなければ、同じ20号に交換するとよいでしょう。
しかし、食洗機を利用している家庭では、お風呂と洗い物と食洗機を同時に使うときなどに物足りなさを感じるかもしれません。
その場合はサイズを上げて24号に交換することをおすすめします。
工事費を含む20号の料金相場は以下の通りです。
給湯器の種類 | 費用相場 |
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給湯専用 | 80,000円〜150,000円 |
オートタイプ | 120,000円〜350,000円 |
フルオートタイプ | 140,000円〜400,000円 |
24号の交換費用
24号は一般家庭向きのガス給湯器の中でもっとも大きい号数で、4人以上の家族に適しているサイズです。
冬場でも毎分16.2Lのお湯を作れるので、家の中の3箇所以上で同時にお湯を使用しても不便に感じることはないでしょう。
工事費を含む24号の交換費用は以下の通りです。
給湯器の種類 | 費用相場 |
---|---|
給湯専用 | 80,000円〜320,000円 |
オートタイプ | 150,000円〜360,000円 |
フルオートタイプ | 180,000円〜400,000円 |
上記はあくまでも交換にかかる費用の相場ですので、給湯器本体や交換を依頼する業者や住宅の状況によっては金額が前後することがあります。
ただし、この相場と比較してあまりに高すぎるもしくは安すぎる金額を提示してくる業者には注意が必要です。
まとめ
例えば対応スピードや安さで選ぶなら給湯器専門業者、知名度と安心感で選ぶなら給湯器メーカーというように、何を重視するかで選ぶのがよいでしょう。
給湯器は訪問販売もありますが、安かったり不安を煽られたりして即決するのは危険です。
業者に依頼するときは必ず相見積もりをとり、複数の業者の見積もりを比較して、適正価格かつ信頼できる業者に頼みましょう。
相見積もりについてはこちらのページで詳しくご紹介していますので参考にしてください。
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