『技術が可能にするほんとうに心地いい音体験』
まったく新しい演奏体験をもたらす「トランスアコースティックギター」。ドライブ中の音楽体験をより豊かにする「車載オーディオ」。一見共通点のないように見えるこの二つの製品。実は、技術と感性が生み出す共通の「Key」があるのだ。
いつもの空間を、特別な世界に変える技術
ギター本体だけでエフェクトをかけることができ、まったく新しい演奏体験をもたらす「トランスアコースティックギター」。車の中をこれまでにないリアルな音響空間に仕上げ、ドライブ中の音楽体験をより豊かなものにする「車載オーディオ」。楽器と車、一見何の共通点もないように見えるこの二つの製品には、実は、技術でほんとうに心地いい音体験を叶えるという共通の「Key」がある。
#1「弾きたくなる楽器」で音楽はもっと楽しくなる
#2 車が奏でる「理想的な音」を求めて
トランスアコースティックギターは、小さな部屋で弾いた時にも大きなコンサートホールで演奏しているかのような感覚を味わわせてくれる。プレーヤーにとっては、まるでこころの旅にいざなわれるような体験であり、企画担当の江國晋吾はこれを「VR(バーチャル・リアリティー)に似た体験」と表現する。
一方、車載オーディオも、人が車の中にいることを忘れてしまうほどの圧倒的な臨場感を特長としている。「家族や友人と出かける特別な時間にも、朝晩の通勤といった日常的なシーンにも、車載オーディオが生み出す“楽曲の世界に入り込む体験”が彩りを加えてくれます。車に乗るあらゆるシーンで、音楽によって人のこころがより情緒豊かな状態に移ろい、かけがえのない瞬間を味わえる。それがこの技術の素晴らしさだと思います」と、企画担当の土屋豪は言う。
トランスアコースティックギターと車載オーディオ。どちらに使われている技術も、音・音楽を通して、実際の空間以上の開放感と驚くほどの心地よさを感じさせるものだ。いつもの空間を特別な世界に変える。その力が、この二つの製品に共通する「Key」である。
音楽のエネルギーをみんなで感じたい
楽器を演奏したり車に乗るといった「個」の体験を豊かにする製品は、経験して初めてその価値を実感できる。だからこそ、一度体感した人は自分が感じた想いを誰かと共有せずにはいられなくなる。
「トランスアコースティックギターを所有する愛好家たちは、このギターについて『僕のお気に入り』とか、『すごいギターだからぜひ試してみて!』といったコメントを数多く発信してくれます。こうした動きは、ギター製品の中でも、特にトランスアコースティックギターで顕著に見られるものですね」と、商品マーケティング担当の大城大器は語る。
「たとえば、ホームパーティーで、愛好家が弾き始めたトランスアコースティックギターが周りの人々をわくわくさせ、その場を盛り上げているようなシーンでしょうか。一見普通のアコギが想像を超えた響きや音色を生み出すから、みんな驚き、自分も弾いてみたくなるんですよね。このギターの魅力は体感してみないとわからない。だから、愛好家は、自分の仲間にも実際に試してほしいと考える。そんな想いが共感の輪を広げているのだと思っています」
車載オーディオの包み込むような音響を味わったドライバーも、その体験を自分の大切な人たちにシェアしたくなるに違いない。だからこそ、車載オーディオの開発陣は運転席やフロントシートだけでなく、車内のすべての座席で「理想的な音」を体験できることにこだわった。
「この価値を実現するため、今回はすべての座席のヘッドセットにスピーカーを取り付けるという、普通はやらないことに挑戦しました。『音楽のエネルギーを車内の全員でシェアしたい』という想いが出発点にあったので、思い切って採用しました」と、開発を担当する平野克也は振り返る。
「立体音響の体験というと映画館を思い浮かべる人が多いと思いますが、車内は映画館にくらべて圧倒的に狭く、中の人数が少ないという違いがあります。狭い空間での音づくりには難しさがある一方で、座席が限定されるので『車内の全員にしっかり音を届ける』ことにフォーカスしやすいともいえる。もちろん大きな挑戦ではありますが、技術的に面白く、やりがいを感じるテーマですね」
予期せぬ未来に期待を込めて
トランスアコースティックギターと車載オーディオの作り手には、もうひとつ共通の「Key」がある。それは、「ユーザーの想像力と響きあい、技術を一緒に発展させていく」という強い想いである。かつて、インターネットが登場した時、ほとんどのソーシャルメディアはまだ存在していなかったが、多くのユーザーが自由に想像力をはばたかせ、開発者も予期せぬ使い方をした結果、新しい技術やサービスが次々と生まれることになった。そう、技術とは常に、「予期せぬ使われ方」によって進化するものなのだ。トランスアコースティックギターも車載オーディオも今後、使い手の感性と響きあうことで、新たな技術、サービスを生み出す可能性を秘めている。
車載オーディオの技術は、いまのところ車内で音楽を聴くことにフォーカスしている。しかし、今後、自動運転技術が普及し、車が「エンターテインメントを楽しむ場所」「仕事に集中する場所」として使われるようになれば、映画やゲーム、あるいはリモート会議をよりリアリティーあふれるものにする技術としても活躍できるだろう。「車内で楽しむコンテンツが変われば、車載オーディオだからこそ提供できる音空間の表現方法も変わっていく」と、平野は想像している。
まったく同じ想いを江國も口にした。「エレキギターがなければ、ロックミュージックは生まれなかったと言われています。トランスアコースティックギターもやがて楽器カテゴリーのひとつとして認識され、その体験価値と共に世界中に普及していってほしい。『この曲を演奏するならやっぱりトランスアコースティックギターだよね』という日が来ることを願っています」。
「自分を楽しませる」という音楽の楽しみ方
トランスアコースティックギターの魅力をお客さまに伝える大城も、将来的にその魅力はユーザーが拡張していくと考えている。「いま、人々はトランスアコースティックという新しい遊び道具を手に入れました。彼ら、彼女らがこれからトランスアコースティックギターをどう使い、どのような楽しさを紡いでいくのか、私自身、楽しみにしています。誰も思いもよらなかった使い方で、ヤマハを、そして世界を驚かせてほしいですね」。
まったく同じ想いを江國も口にした。「エレキギターがなければ、ロックミュージックは生まれなかったと言われています。トランスアコースティックギターもやがて楽器カテゴリーのひとつとして認識され、その体験価値と共に世界中に普及していってほしい。『この曲を演奏するならやっぱりトランスアコースティックギターだよね』という日が来ることを願っています」。
未来を正確に予測することはできない。しかし、これまで技術の進化が音楽の発展に貢献し、人々の感性を豊かにしてきたように、これからも音楽、技術、感性が響きあって未来を形づくることは確かだろう。ギター演奏が照らし出す人々の驚きに満ちた表情、車が奏でる情熱とリズムのドライビングシーン。そこにはきっと、人々のこころ震える瞬間がある。そういう瞬間が積み重なって、世界中にこころ豊かなくらしが広がっていく。そんな未来予想図を、江國たち4人はいま、思い描いている。
(取材日:2022年9月)
車載オーディオの詳細についてはこちらをご覧ください。
トランスアコースティックギターの詳細はこちらをご覧ください。
『技術が可能にするほんとうに心地いい音体験』#1
「弾きたくなる楽器」で音楽はもっと楽しくなる
『技術が可能にするほんとうに心地いい音体験』#2
車が奏でる「理想的な音」を求めて
共奏しあえる世界へ
人の想いが誰かに伝わり
誰かからまた誰かへとひろがっていく。
人と人、人と社会、そして技術と感性が
まるで音や音楽のように
共に奏でられる世界に向かって。
一人ひとりの大切なキーに、いま、
耳をすませてみませんか。
[PR]提供:ヤマハ株式会社