夏といえばホラーの季節です! 去年に引き続き、今年もぜひ夏に読みたいジワジワと迫ってくる恐怖感満載のホラー漫画を6作品を紹介します!

『ジャガーン』

『ジャガーン』(C)原作:金城宗幸 漫画:にしだけんすけ/小学館

交番勤めの警察官・蛇ヶ崎晋太郎は、いつもヘラヘラと笑いながら日常をやり過ごし、気に入らない市民に対しては脳内で拳銃を"ぶっぱなし"ている。同棲中の彼女からは、結婚を前提に親に会ってくれと懇願され了承するも、「このまま結婚し、子どもが生まれ、家族のために働き、そして死ぬ」といったつまらなそうな未来に対して絶望していた。

そんなある日、電車の中で騒がしくしているサラリーマンを注意したところ、その男はいきなり異形の姿へ変化する。晋太郎は、壊人(カイジン)と呼ばれる化物に襲われ、死を予感する。「こんなことなら、一発くらい撃っときゃよかった」……、死を覚悟し、未練を口にした晋太郎は、とっさに壊人に指を向ける。その瞬間、右腕に異変が起こり、謎のエネルギーの塊が指先から放出され、壊人を撃退。右腕の名前は「蛇ヶ崎銃(ジャガン)」。晋太郎は壊人戦士「ジャガーン」として、世の中に現れた壊人たちと戦うことになる。

『ジャガーン』(C)原作:金城宗幸 漫画:にしだけんすけ/小学館

『ジャガーン』(C)原作:金城宗幸 漫画:にしだけんすけ/小学館

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『ジンメン』

『ジンメン』(C)カトウタカヒロ/小学館

「我々はジンメン。これより不二山一帯は日本国から独立し、『動物公国』を樹立するものとする。繰り返す、我々は、ジンメン」……。親の転勤で7年ぶりに故郷へ戻ってきた動物好きの主人公・神宮マサト(16)は、幼馴染のヒトミを動物園デートへと誘うことに。

しかし、訪れた動物園には、人っ子一人いないどころか、檻の中に動物たちの姿も見えない。そこに突如、職員の叫び声が響き渡る。襲っているのは動物たち。職員を助けるために飼育小屋へと向かうマサトとヒトミだが、そこに現れた、動物たちの顔は、どうみても人の顔をしていた。命からがら動物園から逃げ出したマサトたちは、自らをジンメンと名乗る動物たちからの動画を発見する。「ニンゲン、コワイ」「ヒトがいなくなればいい」。そう言い残し、動物たちは人類に反旗を翻した。

『ジンメン』(C)カトウタカヒロ/小学館

『ジンメン』(C)カトウタカヒロ/小学館

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『火葬場のない町に鐘が鳴る時』

『火葬場のない町に鐘が鳴る時』(C)和夏弘雨 碧海景/講談社

人口約6,000人、山奥にぽつりとある田舎町・みとず町。10年ぶりにみとず町に帰ってきた卯月勇人(うづきゆうと)は、長い間想い続けていた幼馴染の豊橋咲(とよはしさき)と再会する。そこで勇人は、過去知らなかった町の掟を知らされる。それは、「夕方6時を過ぎると町には不思議な鐘が鳴る 。その音を聞いたら夜明けまで絶対外へ出てはいけない。冥奴様(メイドさま)が迎えに来るから……」。

冥奴様は、みとず町に住む者ならば誰でも知っている昔話の怪物。三途州山に棲み、良い子は冥奴様に守られる、悪い子は冥奴様に食べられる、といったもの。子どもを驚かすための迷信だと思っていたが、鐘が鳴り響いた際の咲の尋常ならざる態度や、実際に現れた得体の知れない化物・冥奴様の姿を見て、本当のことだと確信していく勇人。混乱の最中にいる勇人の元に、もう一人の幼馴染である山神龍児からの「みとずから出て行けなければ咲が不幸なことになるぞ」という連絡が届く……。

『火葬場のない町に鐘が鳴る時』(C)和夏弘雨 碧海景/講談社

『火葬場のない町に鐘が鳴る時』(C)和夏弘雨 碧海景/講談社

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『後遺症ラジオ』

『後遺症ラジオ』(C)中山昌亮/講談社

ホラー漫画『不安の種』でおなじみの中山昌亮が送るオムニバス形式のホラー作品『後遺症ラジオ』。久しぶりにあったら坊主頭になっていた元カノと家の中で誰かに髪を引っ張られる今の彼女、電車の中からこちらを覗き込んでくる物体、暗闇に潜む異形、毛を放出する謎の人形、謎の塊として廊下をズルズルと動く死にかけたおじいちゃんのようななにか、普段は明るいのに自分が寝ている時だけ自分の顔を凝視してくる彼女……。

一話完結で織り成していくエピソードに関連性はなさそうに見えるが、一つだけ共通点がある。1巻のエピソードでは、それは「髪の毛」だろう。『後遺症ラジオ』では、日常の中に潜む"不気味さ"や"恐怖感"を、得体の知れない幽霊などで表現していく。

『後遺症ラジオ』(C)中山昌亮/講談社

『後遺症ラジオ』(C)中山昌亮/講談社

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『祕十村』

『祕十村』(C)宗方馨 白輝蓮/講談社

拓哉と未希は、友人主催の結婚パーティに参加するため地元へ戻ってきた。拓哉には不思議な力がある。力の発症は8歳のとき。突然、周りのものが壊れたり、揺れたり、拓哉自身も拒食症に。そんな拓哉を助けたのが隣町に住むイタコ。イタコは拓哉のことを「この世の呪詛を引きつける体質」だと判断し、呪詛をうち祓う"巻護符"を授ける。それ以来、拓哉の周りで怪奇現象がなくなり、呪詛を感じることが出来るようになったという……。

そして結婚パーティの当日、会場にたどり着いた拓哉と未希だが、誰もおらずもぬけの殻。参加者全員と連絡が取れなくなっていた。そんな折、パーティに参加予定だった友人から電話がかかってくる。「黒沢地区」「祕十村」、「助けて」という言葉だけを残して電話は途切れてしまう。警察に相談するもそっけない態度を取られた拓哉と未希は、自ら捜索に向かうことに。だが、その場所は人が足を踏み入れてはいけない場所だった……。

『祕十村』(C)宗方馨 白輝蓮/講談社

『祕十村』(C)宗方馨 白輝蓮/講談社

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『モンキーピーク』

『モンキーピーク』原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏/日本文芸社

山を舐めるな。「世界で一番多くの死者を出している山はどこだと思う?」「谷川岳だ」。谷川岳の死者数は805名、エベレストを含めた8000メートル級の山の死者の合計が637名もいるという。

社員の結束を深めるために、しらび山(別名"鬼猿岳")へと登山レクリエーションに来た藤ヶ谷製薬社員36名。経営的に苦しい状況に陥り、変革を求められている藤ヶ谷製薬が、新しく生まれ変わるのに必要だと判断したもの、それは"団結"だ。だが、雄大な自然を感じた昼間のしらび山は、夜になると"鬼猿"が徘徊する魔の山・鬼猿岳へと姿を変える。突如襲ってくる鬼猿に対し、藤ヶ谷製薬社員たちは、どう立ち向かっていくのか……。

『モンキーピーク』原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏/日本文芸社

『モンキーピーク』原作:志名坂高次 作画:粂田晃宏/日本文芸社

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