いま日本では、年齢を問わず「つながりが薄い」「社会に認められていない気がする」と感じる人が増えています。内閣府の調査では、約4人に1人が社会とのつながりの弱さを抱え、孤独感が強い人ほど「評価されていない」と感じやすい傾向が明らかにされています。自分に満足していない人は約3割。SNSでは他人の成功を見て落ち込む、というお馴染みの光景も健在です。
これだけ材料が揃えば、心の中で承認欲求がモンスター化するのは、もはや“個人の問題”というより時代の仕様。誰だって心に「承認欲求モンスター」を飼っています。
この「承認欲求モンスター図鑑」は、承認欲求に狂わされた人たちを少しだけ皮肉を交えて照らし出し、「あぁ、あの人もモンスターを飼っているんだな」と苦笑できる場所をつくる連載です。
エントリーNo.10:自虐ネタがウケるのは、周りが気を遣ってるからだよ? 会話モラル低めのフォロー搾取モンスター
難関大を卒業しているにもかかわらず、「私、学歴低いからさ~」と自虐する人。正直、周囲に失礼でまったく笑えないネタなのに、「そんなことないよ~」「いやいや、高学歴でしょ!」とフォローするしかない空気が生まれてしまいます。
こうした“先取り自虐”でフォローを回収しにくるモンスター、身近に思い当たる人がいるのではないでしょうか。
そもそも学歴に限らず、多くの自虐ネタは、周りの気遣いがあって初めて「笑い」になっているもの。フォローしてもらう前提の自虐は、場の空気を和ませるどころか、後始末を周囲に押し付けているだけ——。そのことは、少し意識しておきたいところです。
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私たち全員の心に“承認欲求モンスター”は存在する
承認欲求モンスターは、珍種でも怪物でもありません。むしろ現代社会という温室で、実に順調に育っている“時代の産物”です。今日紹介した“あの人”も、あなたの職場やグループチャットの片隅にいるはず。
恐ろしいのは、彼らを笑っている自分だって、同族だということ。承認欲求は人間の共通の欲求なので、他人事にはできません。
次回もまた、社会に潜むモンスターたちを観察しながら、自分のモンスターとも向き合っていきましょう。



