夏に映える白パンは、圧倒的な清潔感をもたらします。とくに休日ポロシャツをコーディネートするとき、パンツを「白に変える」だけで、爽やかに仕上がるのです。
じつは知る人ぞ知る人気アイテムですが、「汚れやすいイメージ」や「合わせる靴が分からない」という理由から敬遠される方も多いのでは。
たしかに「合わせる靴」や「パンツのフィット感」次第では、パンツだけ悪目立ちという状況も否めません。逆に言えば、この2点の攻略で、白パン活用は可能だということ。
正解ポイント
・スニーカーよりローファーを合わせよう
・スキニー以外のフォルムを選ぼう
白パンの着こなしが渋いおじさんに仕上がる「白パンの最適解」を、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者が解説します。
スニーカーよりローファーに合わせよう
白パンは「靴の合わせ方」で仕上がりが変わり、例えば白スニーカーを合わせると、テニスルックのように陥りかねず、黒スニーカーもコントラストが強すぎるのです。
この白系パンツ特有の問題点はローファーを合わせるだけで解決します。
おしゃれなイタリア人のコーディネートにも登場するローファーならば、たとえ黒であったとしても、抜け感ある大人の印象に落ち着きますし、黒以外の紺やグレーも白パンと相性抜群。
一方、靴に比べればトップス合わせは簡単です。というのも「白以外の」ものならば、どんな色のトップスも合わせられるから。
例えばブルーやパープルなどの有彩色トップスは、白い画用紙に絵の具を垂らしたようにキレイに映ります。私はこれを画用紙効果と呼んでいますが、グレーや黒のような無彩色もなじむのです。
スキニー以外のフォルムを選ぼう
パンツを選ぶとき、「色によって、フィット感の正解が変わる」ことは意外に知られていないようです。同じパンツでも色が異なると見え方の印象が変わり、白パンはその傾向がより顕著に表れます。
黒などのダークカラーパンツは、ピタッとした感じも窮屈に見えませんが、明るい色ならば、タイツのような印象になりかねません。
だからこそ白パンを選ぶとき、細身のスキニーよりストレート、もしくはテーパードをおすすめしています。
両者に共通するポイントは、足のラインが隠れること。ワイド主流の時代だからこそチノパンやデニムを選び、足のカタチが出やすいスキニーは避けてほしいのです。
一度、足のフォルムが出ない程度のストレートやテーパードの白パンを試着してみてください。とくにポロシャツの場合、これだけで爽やかに仕上がるのが分かります。
「合わせる靴」と「パンツのフィット感」で、夏の清潔感を演出しましょう。