あれ、もしかして今のおれの対応、間違ってた……? 女の子と話しているとき、女の子と出かけているとき、なんだか彼女がだまりこくったり、機嫌が悪くなったり、無反応だっりして、その後もなんだか気まずくなるような困った場面に出くわしたという男性は、きっと多いことでしょう。
こんなとき、あたふたしてしまったり、逆ギレしてしまったり、ふてくされてしまったりする男子は後を絶たないものですが、それで事態を収拾できるかといえば、かえって状況を悪化させることにもなりかねません。
今日は、女の子と楽しく仲良く付き合っていくために、男子のみなさんが困った状況にたたされたとき、どういった対応をしてみるといいのか……という問題について考えてみたいと思います。
●ランチを食べるにしても、デートをするにしても「なんでもいいよー」「どこでもいいよー」と彼女が言うので、いつも自分の行きたいところへ行き、したいことをしていたら「もう、△△くんには付き合えない」と言ってものすごく怒ったり、わああーんと号泣されてしまった。
そんなとき、男子のみなさんが「オマエが何も言わないからじゃん」「じゃあ、自分の行きたいとこ言えばいいだろう」と彼女に言ってしまうのはあまりいいことではありません。世の中には言いたいことを言えない、自分の欲や希望はガマンして、相手の希望をかなえてあげたいと考える、心やさしい女子がたくさんいるのです。
とはいえ、ガマンにガマンを重ねていると、女の子だけでなく誰でも「もう相手にあわせつづけるのはムリ……」となってしまうもの。怒ったり泣いたりするのは末期症状で「彼って自分勝手すぎる。この人とは別れたほうがいいかも」と悩みに悩んだ末に、正直に自分の気持ちを告白したという、けっこう切羽詰まった状況だったりする可能性大なのです。
こんなときは「ごめん、気付いてあげられなくて」「ガマンしなくていいんだよ」と、ぎゅうっと抱きしめて、とにかく彼女の言いたいことを言わせてあげるのがいちばんです。
彼女があなたにひどいことを言うかもしれませんが、ひたすらガマン。相手の感情を吐き出させた上で「これからは□□ちゃんに付き合うから。□□ちゃんの好きなことしよう」とアタマをナデナデしながら言ってあげましょう。
とはいえ、彼女に「どこへ行きたい?」と聞いても、やっぱり「んー、どこでもいい」という返事が戻ってきそうです。そんなときは、消去法で「じゃ、こういうとこは?」「こんなところは?」と聞いてみてください。地道にリサーチしていけば、絶対に彼女の行きたい場所、食べたいものにヒットするはずです。
自分がいつもいつも、彼女にあわせてもらっていたのでしたら、今までのぶん、彼女に付き合ってあげるからね! というくらいの気持ちで接してあげてほしいところです。彼女と別れたくないというのでしたら……。
●女の子から悩みを打ち明けられたり、グチを言われたりしたとき。
たとえば、ダイエットがうまくいかない~と女の子から言われたの対して「どういうダイエットしてるの?」「それは物理的にムリでしょ。やせるはずがないよ」などと、彼女を批判したり、マジメに科学的に講釈してしまったりするのはよくないことです。
また、女の子の発する職場や学校の人間関係のグチなどに「うんうん、オレも思った」と同調する、一緒になって悪口のようなことを言うのもよくありません。女の子的には、ただ黙って話を聞いてもらいたい。話すことで自分のアタマを整理できるのが女の子の特徴ですので、男性のあなたはただひたすらに「うんうん」「そうかー」「たいへんだったね」「よしよし」と、相づちを打ち、よい聞き役に徹してあげてください。
彼女にいいことを言おう、何かステキなアドヴァイスをしてあげようと思う気持ちはわかりますが、女の子は特に回答や正解を求めているわけではない場合がほとんどです。やさしく肯定的に話を聞いて、おれは味方だよという気持ちをそっと伝えてあげてほしいところです。
●なんだか今日の彼女は朝から(会った瞬間から)ぼーっとしているというか、ご機嫌ナナメっぽいなぁというとき。
女の子からすると「疲れているの、見ればわかるでしょ!」という状況なのに、何度も「疲れた?」「疲れてるの?」「疲れたよね?」と聞いてしまう。また「どうしたの? ぼーっとしてない?」「顔色悪いね」「むくんでる?」「メイクのノリがよくないんじゃない」などと、女子本人も周知の事実をわざわざ口にしてはいけません。
前日に飲みすぎたのかもしれないし、プライベートで困ったことがあったのかもしれない。ただ単に、機嫌が悪いだけかもしれないので、ここはやさしく見守るカタチで、そーっとしておいてあげましょう。
もしかすると、女子の機嫌がよくないのはちょっとアタマが痛い、おなかが痛いせいかもしれませんので、そんな症状はないか聞いてあげる。ちょっと軽いものを食べさせる。デートを早めに切り上げて「寝たほうがいいよ」と言ってあげるのもいいことです。 女の子をあれこれ質問攻めするより、機嫌や具合がよくない解決策をみつけるべく誘導尋問していくのがいいかもしれません。
その他にも、困った場面というものはいろいろあるかもしれません。また、女性だけでなく、男性のみなさんの中にも言いたいことをガマンしていつも相手に合わせてしまう男子。機嫌が悪いと無口になったり、やたらと女の子にかかっていく男子。悩みやグチをずーっと女の子に話す男子もいたりします。
もし、そんな自分に気付いたら、ガマンしすぎず自分の希望を相手の女の子に伝える。気分の波があることを自覚して、ちょっと感情をあらわにするのをおさえる。女の子にやつあたりしちゃう自分がいたら、後できちんとごめんねと謝って、なるべく今後はしないようにがんばってみることも大切です。
いつも女の子が困った場面をつくるわけでなく、自分ももしかすると女の子を困らせているかもしれない。困った場面を乗り切るのも大事ですが、自分も彼女を困らせているかもしれない。そんなふうに、いろいろな視点で、女の子との関係をみることのできる男性がふえてくれると、たくさんの女の子が幸せになれるはずです。たいへんですけど、ぜひ男子のみなさんにはがんばってもらいたいところです。
酒井冬雪です。女の子のマシンガントークに付き合っているとき、ついつい目が点になってしまう。あきれ……というかおどろきがもろに顔に出てしまうという男子は、ちょっとうつむき加減で話を聞くというワザを身につけるといいと思います。では、またねー。