自分の魅力って何だろう。考えてみても、なかなか浮かばない……という人は結構いるかもしれません(もちろん、10くらいすぐに思い浮かぶ人もいるかと思いますが)。ましてや、異性から見た自分の魅力は? となると、本当にわからなくなってしまう。男友だちや男の先輩後輩から見た「自分のよさ」ならば何となく想像はできるけれど、女の子は自分のどこを「いい! 」と思ってくれるかと考えるとすぐには思いつかないし、これだ! と思う要素が的外れだったりするのはよくあることです。

例えば、男友だちや同性の知り合いから見たAくんの魅力が、

  • ドジだけど、頑張っているところ

  • お笑いキャラなところ

  • 口は悪いが、実はやさしいところ

  • 料理(バーベキュー等野外料理含む)、日曜大工、裁縫など、生活する上で必要なことは何でもでき、一緒にいると重宝するところ

  • わからないことは何でも素直に聞いてくるところ

といった具合だったとします。

ところが、こんなAくんを女子の目線で見てみると、

  • ドジなんだ……(絶句)

  • 話が面白い~。けど、Aくんのそばで私と一緒に笑っているBくんのほうが好き

  • うわー、毒舌? 一緒にいたら、自分も何を言われちゃうかわからない。ちょっと距離を置こう。

  • 何でもできるんだ、意外。もしかして、こういうのを器用貧乏っていうのかな

  • わからないとすぐに聞いちゃうんだ……。プライドがないタイプかも

と思われてしまう可能性もあるわけです。もちろん、何でもできて重宝するところ、話が面白いところ、素直に人にものを聞けるところなどは、長所として評価される場合は多いですが、そのときは「友だちとして好き」、なんだか憎めない弟キャラ的な存在として好き……という風になってしまいがちな部分があります。

やっぱり、普通に女の子が「男」の人を見る目で魅力に感じる要素は、

  • 仕事や勉強をそつなくこなしつつ、周囲のフォローもできる人

  • 話のうまい友だちを持っていて、そのギャグに突っ込める面白さも持っている、ちょっとクールな人

  • やさしくて、とりあえず口も悪くない(付き合ってみたらどうかはわからない)

  • 絵がヘタ、料理をしたことがないなど、何でもできるように見えて、できないこともあったりする

  • わからないことを聞くと、何でも教えてくれる。物知りである。

といった部分に集中しそうです。つまり、同性同士の間では、ドジだったり頼ってきてくれたり、話が面白くムードメーカーだったり、女子が得意そうなことがこなせる男性は、付き合いやすく楽しい存在になるけれど……。女の子の目線でみると、ドジなせいで決めるときに決められないタイプ、女の子のお株を奪うタイプ……と第一印象で思われてしまうこともあるわけです。

もちろん、最近の10~20代の女の子はとっても賢いですから、これまで男の子の長所とされなかったことも、きっちり長所と評価してくれる人が増えています。ですから、無理にモテるタイプの男はこう! と決め付けて、自分を変えたりせずに、あるがままの自分で勝負していくこともOKかと思います。

ただ、ツンデレな女子が一部の男子からしかモテないのと同じように、女の子から見て「それはないよね……」というようなことをしてしまったり、あるがまますぎて周囲に溶け込む努力をせずにうまくいかなかったりするケースもある。そう考えてみると、やはり異性からウケる魅力というものは、ある程度は何か共通したものがあるのかもしれません。

ですから、あるがままの自分の「よさ」を生かしながら、あまり我を通そうとせず、周囲に会わせられる男になってみる。そんな気持ちでいることが大切かと思います。どんな人にも、その人のよさや魅力は必ずあるものですから、それを「いい! 」と思ってくれる女の子を探してみる。

ウソ~と思うかもしれませんが、心の奥底に、「1人は寂しいな。恋人がいればいいのに……というか、彼女がほしい」と本気で思う自分がいる。女の子の欠点をみつけてしまっても、「そこがかわいかったりするんだな」と思えるやさしさがある。自分のことだけでなく、たとえ興味がなくても相手の話を聞いてあげたり、一緒に笑ったりできて、「この人といると楽しい」と相手から思われる男になる。そんな気持ちを持つことで、誰もが魅力的になれるものなのです。

あるがままの自分を生かしつつ、心の奥底にそういったやさしさを持っていると、女の子から見て「魅力的」な男子になれることと思います。ぜひ、多くの男性がそんな魅力的になって、たくさんの女の子を幸せにしてあげてほしい。そんな気持ちでいっぱいです。

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酒井冬雪です。私が思う、対男子向けの自分の魅力は無表情(コロコロ気分が変わらない)と口の堅さ。といったら、知人(男性)から「それはどちらかというと男のウリで、女子にはマイナス要因ではないか」と言われました。むずかしいものです。では、またね。