いつの時代も恋に悩める男女は多いもの。ここでは、弊誌人気連載「理系のための恋愛論」の酒井冬雪先生が、皆さんの恋愛に関する悩みにお答えします。恋愛に悩んでいる人、まずは先生に相談してみましょう!

32歳までには結婚したい

今年で30歳になる女性です。17歳の頃から、「30歳で結婚か起業、32歳で結婚か起業」と決めてました。28歳になるまでは結婚に興味が無く、仕事に精力を費やしていました。彼もいましたが、プロポーズの度に別れる、を繰り返していました。

そんな私が初めて「結婚したい」と思う彼と出会ったのですが、上手くいかず自然消滅……。仕事面では、2年後には役員になると思います。周りには、「美人だし、頭もよく、性格はかわいい」と言われます。ただ、大体の男性は私の方が仕事もできるということについて、男性としてのプライドが許さないみたいです。

今までの彼も、仕事ができて若くして成功している人が多いです。仕事も応援してくれてましたが、「仕事を辞めて結婚して自由にして欲しい」という人がいたり……。

私は起業したいし、結婚もしたい。こんな私はどんな男性を選び、そしてどんな男性に選ばれるようにすれば、幸せになるのでしょうか。

絶対に32歳までには結婚したいんです!

一緒にいてホッと和める男性を

はじめまして、こんにちは。男は去っていってしまえば、それで終わり。またゼロからのスタートになるけれど、仕事は貯蓄のようにどんどん積み重なって、失敗してもゼロからのスタートにはならない。だから、仕事を辞めたりせずに頑張るのよ! と以前、尊敬する女性から言われたことがあります。というわけで、私もバリバリ働く女性は大好きですし、働く女性が幸せになるよう、応援したいと思います。

ですけれど、実際に女性のほうが仕事がデキすぎてしまうゆえに、恋愛がうまくいかなくなり、恋人と別れたり離婚したりという話も時々耳にするのも事実です。うまくいかなくなるカップルの話を聞いてみると、たいてい、就職活動で女性は第一志望の会社に就職したのに、男性は就活がうまくいかなかった。同じ会社で女性のほうが先に昇進してしまった。職場は違っても、同業者で相手の有能ぶりが垣間見えてしまった、というケースが多いようです。

相談者さんの好みの問題もあるので、一概に「こういう相手がいいと思う」とは言えませんが、好みを抜きに考えると、マイペースで、たとえ恋人(妻)のほうが年収が高くても気にせず「○○ちゃんって、すごいね。尊敬しちゃう」と応援してくれるタイプの男性(個人事業主、自由業、自営業の方、学者さんといった職業ですと、そういうタイプが結構多く生息しているかもしれません)を選んでみてはどうか、と私は思います。

相談者さんのこれまでの恋愛では、相手の方は仕事ができて若くして成功している人が多かったようですが、結婚してひとつの家庭の中に同じくらい有能で刺激的で、リーダーシップのある人間が2人もいたら、誰が家の舵取りをするのか、どちらかが疲れて気持ちが滅入ってしまったときにホッと安らげるのか、ちょっと心配になってしまいます。恋愛でしたら、お互いに切磋琢磨して高みを目指すのもいいですけれど、結婚は長く続くものです。どちらかが病気をすることも、仕事がうまくいかなくなる時もあるかもしれません。

そんな時でも弱みを見せられない相手よりも、ホッとできる相手、そばにいるだけでなごめるような相手を、バリバリ働きたい女性は選んでみてはどうでしょう。相談者さんとはまったく違う職業、異なる世界観を持った人、集団の中でトップになれなくても、独自の能力、オンリーワンのチカラがある人を探してみるといいのではないかなぁと思いました。

ステキな男性との出会いがありますよう、応援しています。

イラスト: 下薗慧子

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