「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」
「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」

職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。

実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとに、その言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。

思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊『ズルい言い換え事典』から一部抜粋してご紹介します!

■聞きづらい話を聞き出す

先に自分の話をすると開示しやすくなる

人に何かを尋ねる際、特に聞きづらい話を尋ねたいときに使うと有効なテクニックがある。

例えば事故に関する話を聞きたいと思ったら「実は自分も若いときに大きい事故にあって…」と先に自分の情報を開示すると相手もオープンに話をしてくれる場合がある。

これは「自己開示の法則」と呼ばれており、いくつかの実験からその信ぴょう性の高さが証明されている。この自己開示の内容はよりプライバシーに踏み込んだ内容を開示する方が、相手もオープンに情報開示してくれる傾向がある。

人のことを知りたいと思ったら、まず自分が一番しにくい話からしてみるといいのかもしれない。

『ズルい言い換え事典』日本文芸社
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『ズルい言い換え事典』(齊藤 勇監修/日本文芸社)

職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くありますが、そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介。思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊です。