節約食材の王様「もやし」。しかし、「もやしといっても炒め物くらいしか思い浮かばない……」という人も多いはず。そこでこの連載では、料理研究家の須永久美先生に考案いただいたもやしを使ってひと工夫をこらしたレシピを紹介していく。第1回は「もやし鶏団子の黒酢あん」だ。
鶏団子の中には刻んだもやしが入っており、シャキシャキとした食感が楽しめる。また、もやしの水分のおかげで、水っぽくなるどころかジューシーに仕上がるから不思議。もちろん、かさ増しにも一役買っている。
「もやし鶏団子の黒酢あん」
材料(2人分)
もやし 1/2袋(100g) / 鶏挽肉 150g / 揚げ油 適量 / 水溶き片栗粉 片栗粉大さじ1/2+水大さじ1 / 白髪ネギ 適量
A(おろししょうが 1/2片分 / 片栗粉 小さじ2 / 卵 1/2個 / 塩・胡椒 各少々)
B(水 75ml / 黒酢 大さじ1と1/2 / 醤油 大さじ1 / 砂糖 大さじ1と1/2 / 鶏ガラスープの素 小さじ1/2)
つくり方
1.もやしを5~6mm幅に細かく刻んでボウルに入れ、挽肉とAを入れてよく練り混ぜる。
2.揚げ油を170℃に熱し、1を直径2.5cm程度の団子状に丸めて入れる。色よく揚げて、油を切る。
3.フライパンにBを入れて火にかけ、フツフツしてきたら水溶き片栗粉を回し入れる。とろみがついたら2の揚げ団子をかけて絡める。皿に盛り、白髪ネギをトッピング。
撮影: 福田栄美子
著者プロフィール
須永久美
料理研究家、編集ライター
食物学を学んだのち、飲料会社の研究開発部に所属。退職後、飲食店情報冊子の編集業を経てフリーランスの編集ライターに。2006年より料理家としても活動開始。現在は、書籍等の企画・編集・料理制作の他、雑誌、広告、WEB等で幅広く執筆活動中。著書に「エライ! もやしのおかず&つまみ81」(講談社)、「新・干し野菜レシピ」(ぴあ)などがある。