ネットで使える資金管理ツールをご紹介する連載コラム「上手に活用して"快適"マネーライフ! 『お金の管理』便利ツール」。第15回では、総合金融情報サイト『モーニングスター』を取り上げます。

「モーニングスター」トップページ(出典:モーニングスターWebサイト)

豊富な投資関連情報や経済情報を提供

「モーニングスター」は、投資信託情報をはじめ、株式・債券・為替・変額年金・商品ファンドなど、豊富な投資関連情報や経済情報を中立的な立場で提供する総合金融情報サイトです。「金融電卓」「ポートフォリオ」など資産運用に役立つ様々なツールが用意されています。

主なコンテンツの1つである「投資信託」ページでは、国内の投資信託情報や外国籍投資信託情報、ファンドランキング、分配金速報などを閲覧することができます。ファンドを検索したい場合は、「ファンド名から検索」「条件を指定して検索(詳細検索)」「毎月分配型ファンド検索」「最大下落率を把握して探す」の4つの方法で検索することが可能です。

各ファンドの詳細ページでは、基準価額や純資産など基本情報に加え、チャートや関連ニュース、ファンド分析などを紹介。また、モーニングスター独自の"★"記号を使った「スターレーティング」や、9つの箱でファンドの現在の規模と属性を図示する「9つの箱のスタイルボックス」といった視覚的に分かりやすい評価情報を採用しています。

ファンド詳細ページ。基本情報やチャートなどを掲載しています(出典:モーニングスターWebサイト)

「らくらくファンドナビ」で初心者も簡単検索!

投資信託の知識や経験がない初心者の人でも、「らくらくファンドナビ」ツールを使えば、簡単に自分に最適のファンドを探すことができます。「らくらくファンドナビ」とは、運用利回りの計算などを行う「金融電卓」ツールを使用して、ファンドを検索するツールで、「増やすための資産運用」と「退職後の資産運用」の2つのスタイルからファンドを検索することが可能となっています。

使用方法(「増やすための資産運用」)は、まず「金融電卓」の「運用・利回り」計算で目標とする運用利率を算出します。次にファンドを選ぶ際に重視する項目を選び、その後、検索結果の各カテゴリー(国内株式型、国内債券型、国際株式型、国際債券型)からファンドを1つずつ選択します。ファンド選択が終了すると、ファンドの一覧が表示されます。このページは印刷が可能なほか、各ファンドはポートフォリオに登録することができます。

「らくらくファンドナビ」検索結果。投信初心者でも簡単にファンドを検索できます(出典:モーニングスターWebサイト)

資金運用などの利回り計算ができる「金融電卓」

さらに、「金融電卓」では、「らくらくファンドナビ」で使用した「運用・利回り」のほかに、「取崩し・受取期間」「取崩し・受取金額」「取崩し・利回り」の3つの計算が行えます。具体的には、「運用・利回り」では、退職までの資金運用のための年間利回りを、このほかの3つでは、退職後に資産を取り崩す際の受取期間、受取金額、必要利回りを算出することが可能です。

「金融電卓」画面。「運用・利回り」などの計算が行えます(出典:モーニングスターWebサイト)

国内外の株式銘柄を比較分析

次に、「株式」ページについて見ていきましょう。同ページでは、株式検索、取引所情報(20分ディレイ)、PTS情報(リアルタイム)、国内株式ランキング、「ピックアップ外国株」、「株式新聞コラム」などのコンテンツを掲載。このうち、株式検索では銘柄名または銘柄コードを入力するだけで、目当ての銘柄を簡単に検索することができます。各銘柄ページでは、現在値や株価チャート、PTS株価、株価比較、指標、ファンド組入れ状況などが表示されます。

株式銘柄画面。現在値や株価チャートなどを表示します(出典:モーニングスターWebサイト)

「国内株式ランキング」画面。マーケット関連やテクニカル関連など様々な条件のランキングを紹介しています(出典:モーニングスターWebサイト)

同ページのお勧めツールの1つが「グローバル株式検索」です。このツールでは、国内外の上場銘柄の業績や財務指標を比較分析することが可能となります。対象は、日本市場、米国上場(ADR含む)主要銘柄、中国本土上場銘柄、香港市場上場主要銘柄で、モーニングスター独自セクターやインダストリーグループによる分析を実施。また、時価総額やパフォーマンスなど日本円への変換機能も搭載し、グローバルな銘柄比較が行えるようになっています。

「グローバル株式検索」画面。国内外の上場銘柄の業績や財務指標を比較分析できます(出典:モーニングスターWebサイト)

7つの視点からポートフォリオデータを分析

投資家の皆さんにぜひ活用して欲しいのが「ポートフォリオ」管理ツールです。このツールでは、保有または注目している株や投資信託の運用状況を一目で把握することが可能です。現在の基準価額や株価が反映されるため、日々の損益や分散投資の状況を簡単にチェックできるほか、毎月定期的に金融商品を購入している場合は、「積立プラン」を選択すると毎月自動で買付登録が行えます。

「ポートフォリオ」管理ツール「損益グラフ」画面(出典:モーニングスターWebサイト)

さらに、「X-Ray」機能では、多地域・多商品に分散投資されたポートフォリオデータを、7つの視点から集計、分析を実施。ユーザーは、「資産分散状況」「地域分散状況」「株式スタイル分析」「債券スタイル分析」「コスト分析」「レーティング分析」「リスク・リターン分析」の7視点に関する分析結果を確認することができます。

なお、「ポートフォリオ」管理ツールを利用する際は、「モーニングスタークラブ」への入会が必須となります。入会金は無料で、会員は、投資に役立つレポートを紹介する「アナリストの視点」や、ニュースなどを配信する「アラートメール機能」といった特典を利用できるようになります。

このほかにも、投資初心者や投資を学びたい人向けの「マネースクール」ページ、ETF情報などバラエティ豊かなコンテンツが揃っています。皆さんも「モーニングスター」のツールを活用して、より効率的な資産運用を始めてみませんか?