東京での華やかな暮らしに憧れて田舎から上京した美春は、大学で出会った裕福な同級生との経済格差に打ちのめされ、「もっとお金があれば」と不公平感を抱くようになり、"ギャラ飲み"の世界へと足を踏み入れる。上がる生活水準、壊れていく金銭感覚、若さと市場価値……実際の港区女子たちへの取材をもとに描き出す、残酷なまでに赤裸々なセミフィクション。

うみの韻花が描く、『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』(KADOKAWA)より一部をご紹介します。

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『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』(うみの韻花/KADOKAWA)

若さを失うことの焦りと自分の市場価値の変化を描いたセミフィクション

イージーモードだと思っていた人生から一転。
「稼ぎたい」「キレイになりたい」この思いが辿り着く先はーー

東京での華やかな暮らしに憧れて田舎から上京した美春は、大学で出会った裕福な同級生との経済格差に打ちのめされ、「もっとお金があれば」と不公平感を抱くようになる。状況を変えようと大学2年でミスコンに出場し、見事準グランプリを獲得。さらに、そこで出会った友人に誘われ、若さと美しさを武器にする"ギャラ飲み"の世界へと足を踏み入れる。港区女子として振る舞い、稼ぐことにやりがいを覚える日々だったが、やがておごられる額やランクが自己価値と結びつき、心は歪んでいく。アラサーになり、稼げなくなっていった美春は、若さを取り戻すために整形を決意する。「もっとキレイになりたい」その思いはいつしか、美春を這い上がれないほどの沼に引きずり込んでいき――。
上がる生活水準、壊れていく金銭感覚、若さと市場価値…。実際の港区女子たちへの取材をもとに描き出す、残酷なまでに赤裸々なセミフィクション。【解説】トイアンナ(ライター)
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