成田山の易断所で教わる仕事運UP法

連載3回目では、成田山新勝寺に行ってきました。プロの占い師も行きつけにする占い師がいると聞いたのです。手を清めお参りを済ませたら、本堂の奥にある「奥山広場」へ。占い処「易断所」が軒を連ね、複数の占い師がそれぞれの部屋で待機しています。わたしは、ご紹介いただいた渡邉修好先生が目当てです。

どんなありがたいお話が聞けるのでしょうか10月最終週なので、そろそろ来年の運気が気になるのでちょっとだけ聞きつつ、みなさんのために、

• 「0円でできる仕事運UP法」
• 「苦手な人とのつき合い方」
• 「自分（占い師）自身の挫折体験は？」

の3つの質問もしてみます。

はじめに：成田山新勝寺と渡邉修好先生のこと

成田山新勝寺は、真言宗智山派の大本山。年間およそ1,000万人以上の人がお参りに訪れます。境内は広く、国の重要文化財に指定された建物もあり、見どころたっぷり。境内の「易断所」では、日や時間帯によってどの占い師が出ているかは変わるので、どの占い師に観てもらうかも変わるので、これも運の一つかも。また、土日や祝日は長い行列ができることもあるらしいですが、わたしの目当ての渡邉先生は…… 営業中、それに空いている！

ドキドキしながら入室すると、やさしそうなおじいさんがいました。生年月日から運命や運勢を推測する「四柱推命」「九星気学」で鑑定するそうです。まず、来年のざっくりとした運気の流れや吉方位と凶方位を教わりました。細かく見ていくと、吉・凶方位はその人ごとに違うのですが、2019年すべての人にとって絶対ダメな方位は北東、南西、西です。占い勉強中のわたしからの補足で、南東もできれば避けてほしいところ。

さて、本題です。

質問(1)「0円でできる仕事運UP法」

「一般的には、お墓参りをおすすめしています。実家が遠方なら、同じ宗派のお寺に出かけましょう。お経がわからなくても、心を込めて手を合わせれば十分です。お嫁に行った人なら婚家のお墓、あるいは婚家と同じ宗派のお寺です」と渡邉先生。

「それから、あなた（筆者）の場合、医者、学者、水に関係するもの、飲食関係に縁を持つと開運します」と教えもらいました。開運のカギは、その人ごとに変わってくるので、もし興味があれば渡邉先生や、四柱推命が得意な占い師に聞いてみてください。自分の天命に気づき、それに沿った生き方をはじめると、ビジネスでも人間関係でも運命の出会いを引き寄せられますよ。

質問(2)「苦手な人とのつき合い方」

「自分の運気が相手よりもいいときは、苦手と思っても有利な立場にいられますが、そうでないときもあります。中国に『孫子の兵法』という書があります。戦争に勝つ方法を説いたもので、『戦わずして勝つ』という教えがありますが、そういった戦略も使ってみてください」とのこと。

たしかに、人間関係において正面衝突を避け、無駄に争わない姿勢が有効なことって少なくありません。勝っても消耗するし、最終的に勝てば（平和にやっていければ）いいわけですもんね。

「また、人とうまくいかないのは、自分の運気が滞っているサインのことも」とも。人と人は合わせ鏡なので、こちらの態度に非がないかなど見直してみるのもいいかもしれません。

質問(3)「自分（占い師）自身の挫折体験は？」

「中学の頃、叔父の妻が不貞を働いたことがあり、人間不信になってしまったんです。男とは？ 女とは？ 人間とは？ と考えるようになり運命学に興味を持ちました」と先生。大学は早稲田の哲学科に行ったとのことで、てっきり東洋哲学や陰陽五行？ と思えば、専攻は西洋哲学。ハイデッガー、ヤスパース、サルトルに傾倒したそうです。

ところで今、先生は人間が好きですか？ と聞くと

「……」（長い沈黙）

「嫌いではないかな！」

と、照れくさそうに微笑むのでした。