ファッションにおける黒というカラー。
それは大人な高級感溢れる、シックですごく魅力的に映るカラー。

なのですが、黒を好んで使う! というよりも

「黒や白しか合わせ方が分からなくて使えないんです」

そんな悩みを持って、ファッションスタイリストである私に相談する人がとても多いです。

私自身は黒というカラーはとても好きでよく使いますし、オシャレに見せられる匙加減も分かっているのでオールブラックコーデなどもよくやります。

ただ、そういった黒だけのコーデは、一歩取り入れ方を間違うとただ地味になってしまったり。

  • 「黒でシックに!」のはずが単なる「地味な人」に

「あえて」というなら良いのですが、「白黒しか使えない」となるとファッションの幅を狭めてしまってもったいないですよね。

今回はそんなお悩みに対して、どうやったら色の幅を広げられるのか? を解説していきます。

地味に見せない3つのポイント

(1)モノトーンに相性の良いグレーを足す

まずは一番簡単なこちらから。

白と黒オンリーでまとめてもコーディネートの仕方次第ではオシャレに見せられます。が、もう1つ手軽でそこを1ランクアップさせるコーディネートもあります。

それが、白黒の中間色であるグレーを足す事。

白黒「だけ」だと色数が少なく単調になりますが、そこに色のつなぎ役であるグレーを加えるだけでキレイなグラデーションのカラーコーディネートが完成するのです。

グレーであればメンズのカラーラインナップでも比較的見つけやすく、かつ近年はトレンドカラーとしてもよく出てきているので、さらに見つけやすいのです。

手軽ですが、中間色を挿すだけというグラデーションコーデを作れます。そういった部分でグレーを挿していただくのはとてもオススメ!

(2)ベーシックカラーの中で幅を広げる

次は、モノトーンのカラーから一旦視野を広げましょう。

ベーシックで取り入れやすいけど、白黒だけじゃない「なんかオシャレ」な空気感を生み出したい。そんな時、特にオススメしたいのが、ブラウンをMIXするというカラーコーディネート。

白黒やネイビーは誰もがよく取り入れていますが、ベーシックで使いやすいブラウンのカラーを取り入れる人はあまり多くありません。

「どことなくおじさんっぽくなってしまう」

そんな風に思われて敬遠されがちなカラーですが、むしろこれは白黒と合わせる事で都会的な空気感をMIXしたコーディネートができるのです。

白黒完結じゃなくてオシャレだけど、でも決して奇抜にならない。そんな所でオススメしたいのがブラウンのカラーでした!

それ以外にも、ブラウンだけじゃなくベーシックカラーで扱いやすい

・ベージュ
・ネイビー
・ライトブルー

その辺りのカラーを+1色交えてコーディネートしても「うまくなじむ」のでオススメですよ!

(3)モノトーンに一色だけカラーアイテムを足す

もう一息、上級者向けのカラーコーディネートをするなら、モノトーンに加える+αの一色を、アクセントカラーにする事。

ここで定義するアクセントカラーとは

・レッド
・ブルー
・グリーン
・パープル

といった、着ていて目につきやすいカラーリングの事ですね。

(1)シンプルで落ち着いた印象になるベーシックなモノトーンカラー
(2)ベーシックなモノトーンに映えるアクセントカラー

この(2)がカラーコーディネートの主役に。(1)が(2)をうまく引き立てる脇役になるので、とてもオシャレ上級者のカラーコーディネートが可能なんですね。

ただ、主役となるアクセントカラーを2つコーディネートに登場させてしまうと、メリハリがなくなり、視覚的にうるさく洗練された印象が出しづらいです。

なのでアクセントカラーを挿す上級者な着こなしをしたい場合は、一色だけというのを意識してみましょう。

白黒コーデは「意識して」着るとシックな印象を出せる

という事で、今回は「白黒でしかコーディネートができない!」という方の為の3つの脱白黒ファッションのポイントを解説してみました。

白黒だけで組むコーディネートは洗練された高級感溢れるシックな印象になりますが、ただそれは意図してそれを組んだ場合。

一歩間違うと「ただの地味な色」に見えてしまうので、もう一歩色の幅を広げたい方は

POINT1:白黒にグレーを加えてグラデーション配色にする
POINT2:ベーシックカラーの中で色を広げる
POINT3:モノトーンに+1色だけアクセントカラーを加える

この3つを意識して、コーディネートをしてみて下さいね。

また次回の更新もお楽しみに!